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第4話

数日後、父の遺体が見つかった。

夏の強い温度で、彼と数人の同僚の遺体はすでに腐敗し、悪臭を放ち、形すら保てなくなっていた。

残酷な事実と叔母一家にやられた騒動で、母は昏睡状態に陥り、病床に伏していた。

ひっそりとした葬儀場で、私一人だけが父の最後の旅立ちを支度していた。

私は小さな骨壺を持って一人で家に帰ったら、家の中には人がいっぱい座っていた。

いとこの佳純はまるで血の匂いを嗅ぎつけたハエのようだ。

叔母はいつもの威圧的な態度を改め、足早に私の前に駆けつけた。

彼女と佳純が泣き崩れ、涙を拭きながら泣き止むことができないようなそぶりで話した。

「父親を失って、母親も重病にかかったあたしの可哀想な亜佐美よ」

「安心してください。お義姉さんが亜佐美をあたしたちに託した以上、あたしたちは必ず亜佐美を大切にするよ」

「私も亜佐美のことを本当の妹のように接する」

何が起こったのかまだわからないうちに、叔父が母の赤い指紋が押されている紙を取り出した。

「この紙に書いてあるものをみんなにも確認してみてください」

紙には、母が私を叔母と叔父に託すことと、この家を彼らに贈与することが書かれていた。

彼らは私の法定後見人になったと言い張り、父の遺族年金は彼らに渡すべきだと主張した。

「これは全部嘘だ、母さんが私をあなたたちに託すはずがない」

表姉が小声で脅してきた。

「あんたの母さんまだ病院にいるぞ、変なことを言ったら、私明日病院行って何をするか当たってみようか?」

鉱山の責任者は事を荒立てたくなかった。

「君たちの家の事情には関与しません。和解書に署名できる家族の代表者にお金を渡します」

叔母は手を高く上げて、まるで彼らが気づかないのを恐れるようだった。

「あたしよ、あたし。あたしは血のつながってる姉だから」

サインをし終えて、彼女は目を輝かせながら150万の現金をもらい、ぶつぶつとつぶやいていた。

「弟の命がこんなに価値があるとは思わなかったわ。彼が2年前に死んでくれたら、姉も苦労しなかったのに」

いとこの佳純は向けられた視線に気づき、肘で叔母をつついた。

叔母は貪欲な表情を引っ込め、丁寧に鉱山の責任者を見送った。

芝居の時間が終わり、彼らは本来の姿に戻って、冷たく私に言った。

「今日くらいは追い出さないから、一晩泊まって、明日の朝に山竹さんのとこに嫁ぎなさい」

山竹さんってこの村ではみんなが知っている知的障害者だ。

「私はまだ学校に通っているのに、結婚なんてできません」

「学校行っても無駄だから、こんなデブってるあんたに結婚相手できるのが全部あたしのおかげよ」

私はずっと同意していなかったら、彼らは母を持ち出して脅かした。

「あんたの母よ、医療費は一日で10万もかかってるんだよ。結婚しないというなら、医療費は自分で払える?」

彼らは私たち家族の家と父の賠償金をすべて奪い取って、逆に私に母の治療費をどうするのかと問い詰めた。

「不運な奴め、殴られてないとわからないのか」

母はまだ病院だから、彼らと激しい衝突を起こしたくなかった。

私は部屋に戻って逃げようとしたが、彼らは布団を敷いたリビングの床に寝転んで私を見ている。表姉の甘え声が聞こえた。

「ねえママ、この厄介者を売ったら、ディオールの化粧品セットが欲しい。同級生みんな持ってるの」

「いいよ、あたしの可愛い娘だから、きれいに着飾って、優良物件も絶対見つかるって」

「それは、勉強しか知らないあんなデブと違うから、私は。これでよかった、親がいなくなって、あのデブはもう私と比べるものが一つもないわ」

叔母は私が聞こえるのを恐れて、佳純に黙るように言った。

深夜になって、みんなが寝静まった後、私はシーツと服を長い紐に結び、窓から逃げ出した。

病院に行って母を見ようと思ったが、彼女の病床は空っぽだった。

「今朝、君の叔母という人が来て、治療を放棄する書類にサインしました。もう治療させないと言ってました。酸素マスクすら許してくれなかったですから、君のお母さんは午前にお亡くなりになられました」

私は苦しみで心が乱れ、茫然と病院から出た。どうやって出てきたのか全然覚えていなかった。

私は完全に孤児になった。

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