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第6話

家族に何も言えなかった。菜月は私の様子がおかしいことに気づき、バーに連れて行ってくれた。

気分が落ち込んでいた私は、全てを打ち明けてしまった。

驚いたことに、菜月は私を慰めるどころか、「外国人男性って、どんな感じだった?」と興味津々に聞いてきた。

私は不思議そうな目を向けた。「今本当に悩んでるのよ。何でそんなこと聞くの?」

菜月は少し恥ずかしそうに笑って言った。「ただの好奇心よ。だって、外国人となんて、経験がないからさ」

私はその言葉を深く考えず、今はとにかくお金のことを何とかしなければならないと思っていた。さもなければ、すべてが終わってしまう。

突然、菜月は私をクラブのVIPルームに連れて行こうとし、踊る人々の間をかき分けながら進んだ。私は彼女の手を振りほどき、不安そうに聞いた。「菜月、一体どこへ行くの?」

「大丈夫よ。知り合いの松本さんを紹介してあげるよ。彼に頼めばきっと何とかしてくれるわ」

彼女の言葉に、一瞬希望の光が差し込んだ。「本当に?」

しかし、部屋に入った瞬間、私は衝撃を受けた。菜月が言っていたその松本さんは、なんと高利貸しだったのだ。彼はさらに私に手を出そうとした!

幸い、菜月が一緒にいてくれたおかげで、私はすぐ彼を叱りつけた。

私はその危険性をよく知っていた。だから、すぐに菜月を連れてバーを飛び出した。

外に出た途端、彼女に怒りをぶつけた。「菜月を友達だと思っていたのに。高利貸しがどれほど多くの家庭を破壊しているか、知ってるでしょ?」

菜月は慌てて弁解した。「ごめん。珠美のために焦ってたのよ。でも、私たちが二千万円も持ってるわけないじゃないのよ」

彼女は一瞬考え込むと、ため息をついて言った。「じゃあ、私が代わりに借りてくる?」

そう言って、またバーに戻ろうとする菜月を、私は急いで引き止めた。私のせいで、彼女にそんなことをさせるわけにはいかない。

「ごめんね。私が焦りすぎたせいで、菜月に怒ってしまって......」私は謝った。その時、またジョージから脅迫のメッセージが届き、彼の撮った写真が送られてきた。

私はもう我慢できなかった。追い詰められた鼠だって猫を噛みつくものだ!その時、菜月が私を抱きしめ、優しく問いかけた。「珠美、このままじゃだめよ。何か貯金があるなら全部出して。私も何とかしてお金を集めるから、とにかく涼介
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