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第8話

銀時は容赦しなかった。「裁判所に出廷?刑務所に入るなんて安易すぎる!

冷凍庫に放り込んでくれ!」

いくら彼が懇願しても、銀時は許さなかった。彼を冷凍庫に閉じ込め、見張りをつけた。

数時間もしないうちに、中からは動く気配がなくなった。

凍りついた男を見て、銀時は無表情で指示した。「由衣を連れてくるんだ」

由衣はおそらく、自分が最後の一歩を踏み出すことができなかったことに気づいていなかった。

彼女は銀時に冷凍庫に連れてこられると、すぐに震え上がった。

彼女の表情を見れば、私の死に彼女が関与していることが明らかだった!

「銀時、どうしたの?」

「由衣、あの日、君が事務所に閉じ込められたのは本当に美樹がやったのか?」

突如飛んできた問いに、彼女は一瞬固まった。

由衣はぼんやりと言った。

「私は恨んでないわ。美樹もわざとじゃなかったかもしれないわ!」

「銀時、あれは随分前のことなのに、今更何で聞くの?」

銀時は口角を吊り上げ、笑った。「何でかって?

もちろん、私がやりたいことをするためさ!

表面だけ見ても、本当の考えはわからない。私は本当に間違っていた!

由衣、君と美樹との間に何か深い因縁があるのか?」

「銀時、どうしたの?」

「私の名前を呼ぶな、気持ち悪い」

彼の言葉に、由衣の目が一瞬暗くなった。彼女はもう仮面を被らなかった。

「すべて知ってしまったの?」

「そうだ、どうしてあんなことをしたの?」

「どうして?私はあなたのためを思ってやってるんだよ!銀時、彼女は君に釣り合わないわ!」

由衣は冷笑した。

「君はいつもそう、何があっても無条件で私の味方になる。私はただ君に、一回だけで終わるというのを見せただけよ」

「美樹は言うことを聞かなかったから、彼女を冷凍庫で処分することにしたの。あなたも、彼女が目の前から消えることを望んでいたでしょう?今さら何を真剣な顔をして!」

彼女の言葉は銀時の心を鋭く突き刺した。銀時の顔色は青ざめた。

由衣は笑った。「実はそうしたくなかったの。でも、帰国してきて、君が私に対してまだ好意を持っていることに気づいたのよ!」

「指を切っただけで、君はすぐに私の元に来たわ。美樹は本当に愚かよね、君への思いは変わらなかったのだから」

今更、由衣はもう偽らなかった。彼女は本性を露わにした。

銀時は彼
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