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第 0290 話

荊州はシャワーを浴び終わって部屋に戻ってくると、ベッドに横たわる人を見て顔色が一変した。「あなたはどうしてここにいるんだ?」

煜城はどこからか高校の化学のテキストを取り出して読んでいた。その言葉を聞いて、顔も上げずに答えた。「彼女はあなたと一緒に住みたくないんだ」

「俺もあなたと住みたくないから、ここにいるなら床で寝ろ」

煜城はやっとテキストから視線を外し、荊州を一瞥すると、そのまま彼の目の前で横になり、目を閉じて眠り始めた。

荊州は普段はどこでも寝られるが、今夜はなぜか眠れなかった。彼はバルコニーのソファに座り、外の夜景を眺めながら静かにタバコを吸っていた。

鹿児島の冬は京都よりも暖かいが、
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