第 0131 話

瀬川秋辞の傲慢な態度は一瞬で半減したが、一歩も引かずに言った。「入院しなくてもいいけど、先生、処方箋を書いてください」

薄野荊州の性格からして何か問題を起こすかと思ったが、彼は静かに座って一言も発さなかった。

会計室は人が少なく、瀬川秋辞はすぐに会計を済ませて戻ってきた。

入院部は後ろの建物にあり、個室だった。

瀬川秋辞：「介護士を探してこようか？」

「見知らぬ人に見られながら寝るのは慣れない」

「じゃあ、彼をドアのところに置いておくわ。何かあったら呼んでね」瀬川秋辞は少し眠くなり、あくびをした。

薄野荊州は冷たい目で彼女を見て言った。「俺が脳震盪を起こしてるのに、まだ呼ぶ力があると思う？」