第365話

「常盤奏、あなたは疲れないの？！」彼女は歯を食いしばった。

「あなたは疲れた？」彼の大きな手が彼女の細い手首を掴み、彼女をベッドの端に座らせた。「今日は友達を呼んでバーベキューをして、気分はいいでしょう？俺を見ると疲れるの？」

彼の指が彼女のコートのボタンを外し始めた。

彼女はすぐに彼の冷たい手を握り、哀願するように言った。「常盤奏！私の家でこんなことをしないで！」

「どうして？」彼は彼女に答える機会を与えず、鋭い声で言った。「どうしてあなたの家ではダメなの？他の男と寝たから？」

とわこは彼の胸を押し返した。「だってあなたが汚いから！」

彼の体が突然硬直した！

彼女が彼を汚いと言った……

はるかと寝たからだ。

彼女は急いでドアのところに行き、ドアのロックを解除して彼を外に出そうとした。

彼は開いたドアを見て歩いて行き、長い腕で再びドアを閉めた！

「あなたは汚くない？お腹には他の男の子供がいるじゃないか」彼はドアの鍵をかけ、彼女の腰を抱きかかえ、空中に持ち上げた！

彼女は帝王切開をしたので、お腹には手術後の傷跡がある。

その傷跡は彼に深い刺激を与えた。

彼女はレラが体外受精で、他の男の精子で作られたと言ったからだ。

彼女は彼の言葉に口を閉ざされた。

彼の体が彼女に覆いかぶさろうとする中、彼女の両腕が二人の間に挟まれた。

「シャワーを浴びて！酒臭い！」彼女は眉をひそめ、頭をそらせた。

彼女の嫌悪感を見て、彼は彼女の腕を掴んで一緒にバスルームへ連れて行った。

「一緒にシャワーを浴びる」

「あなたと一緒に浴びるつもりはない！」

「私がシャワーを浴びている間に逃げようとしているのか？」彼は疑問した。

「これは私の家！こんなに遅くに逃げるところがない！」彼女は反論した。

「それなら一緒にシャワーを浴びよう！」彼は彼女をバスルームに引きずり込み、バスルームのドアを閉めた！

前院。

酔い潰れていたマイクが、突然奏の席が空いていることに気づいた。

「常盤奏、このクズはトイレに行ったんじゃなかったのか？まだ戻ってこないな？」

マイクの言葉で、酒を飲んでいた瞳もようやく我に返った。

「彼はどれくらい行ってるの？！」

裕之が時計を見て言った。「もう1時間だ……トイレで倒れているのかもしれない」

瞳は酒杯を置き、別荘の中へと大股で歩