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第181話

「清水さん、まったく違うよ」

江川温子は屁理屈を言うが、声は柔らかかった。「あなたが昨日持ってきた証拠は、ただの偶然でしょう。衿安はただ老人に薬を飲ませたかっただけだ。あなたは……二人きりで部屋のドアの前に立っているのに、子供じゃないから、後はまだ何ができるのか?」

テーブルの上に置かれたグラスを手に取り、彼女の顔に向かって一気に水をかけた。冷笑いながら言った。「江川温子、もう一言言えば、ただの水かけでは済まないよ」

江川アナは裏で継父と寝ているが、表向きでは親孝行をしている。一怒りがこみ上げてきた。「お母さんにそんなことをするなんて、狂ってるの?」

私は手際よくもう一杯を取り上げ、彼女の顔に再び全てをかけた。「もう一度言ってみろ」。

江川アナの美しいメイクは私によって台無しにされ、信じられない目で私を見つめた。「清水南……」

私がこんなに激しいことをするとは、江川温子は思ってもみなかった。すぐに目が赤くなり、嗚咽しながら言った。「宏、今は私のことを無視しているのか?私はあなたの父親の正当の妻なのに、他人が私に対してこうするのを黙って見てるのか?」

江川宏の顔色は陰気で、その眼は底の見えない寒い池のようで、見つめると私が背筋が凍るような感じがした。

彼も信じたのか……

突然笑いたくなったけど笑えなく、手が滑ってグラスが地面に落ちて割れてしまった。困惑しながら一歩後ろに下がった。

江川宏は手に持っている写真を四つに分け、断片に引き裂きながら、冷たい声で言った。

「温子叔母さん、あなたは年上ですから、俺が言うべきではないことを、言わなければなりません。あなたは父が結婚した人で、彼とは家族ですが、南は俺がの妻で、俺にとって最も親しい人です!

「あなたの言った他人は、どのような論理ですか?」彼は怒りを抑えるように努めているようだった。

この言葉には、江川温子と江川アナだけでなく、私も驚いた。

彼女たちは驚いたのは、彼が私の味方になったことだった。

私もそうだった。

彼はすでに私と山田時雄の関係を疑っていたが、この写真があれば、彼の疑いはさらに深まるはずだった。

ただ、彼は私を信じることを選んだようだ。

江川アナは私を指差して怒りながら言った。「宏、糊塗しているんじゃないのか!清水南が浮気をしたのに、なぜ母さんに腹を立てるんだ!」

「彼女
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