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第 0609 話

Penulis: 水原信
レストラン内はまるで大混乱の様相を呈していた。

海咲はまだ食事を続けていたが、健太と白夜はすぐに異変に気付き、警戒を強めた。

「海咲、火事だ!急いで外に出るぞ」健太が言った。

「分かった」

海咲は二人と一緒にレストランを出た。

レストランは1階にあったため、火事があってもすぐに逃げられる構造だった。

間もなく、店内には誰もいなくなり、客は全員外に避難していた。

外ではみんなが、どこが燃えているのかと不安そうに様子をうかがっていた。

一方で、レストランのオーナーはまだ店内にいた。

海咲は外から店内を見たが、煙の気配はまるでなく、火事の兆候は見られなかった。

「どういうこと?」客たちも恐る恐る尋ね
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