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第 0265 話

彼女はようやく川井亜に電話をかけた。

亜の声はどこか気だるげで、海咲は申し訳なさを感じながら言った。「休んでたところを邪魔しちゃって、本当にごめんなさい。でも今、ショッピングモールに向かっているの。ちょうどあなたの家の近くにいるから、どこかで待ってるね」

「いいわよ」亜は断ることなく答えた。

海咲がモールに着くと、彼女はミルクティーショップに入り、二杯のミルクティーを注文した。

しばらくして亜が到着すると、遠くから海咲がアイボリーの小さな丸テーブルに座り、手にミルクティーを持っている姿が目に入った。

「今日はどういう風の吹き回しで私を誘い出したの?しかも、選んだ場所がこの話題の店だなんて。さて
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