第 0224 話

「会社に用事があるから、叔父さんのことが片付いたら、仕事に遅れないようにすることが一番だ」

彼の言葉には疑う余地がない。海咲にはもう一つの立場がある。それは、州平のアシスタントとしての役割だ。

プライベートを離れ、しっかりと仕事を続けなければならない。海咲にとっても、長く仕事を続けることは難しい。今日がその最後の日のように感じていた。

今月の仕事はやり遂げなければならない。お金のことは誰も無視できないから、休んでも給料が減るだけだ。休暇を取ったつもりで、残りの休暇はすでに使い切ってしまった。

いずれ葉野グループから退職し、新しい仕事を探すことは新たな始まりになる。未来の計画を立てる必要があった