第 0183 話

「円さん、余計なことを言わないで」

美音は彼女を遮り、州平に向かって言った。「私は大丈夫」

州平は彼女の足首が赤く腫れているのを見て、声をかけた。「木村清、彼女を医者に連れて行ってやって」

「はい、社長」木村清はすぐに歩み寄った。

美音は「医者に行く必要はないわ。この程度の傷なら、薬を塗れば大丈夫よ。撮影現場ではもっとひどい傷を受けることもあるから、木村さん、薬を買ってきて」と言った。

木村清は州平を見て、指示を待った。

州平は淡々と答えた。「それなら、薬を買ってきて」

「わかりました、社長」と木村清はすぐに外へ走っていった。

久しぶりに会った美音は、彼に対する想いを抑えながらも、彼が海咲のた