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第6話

来たのは隣の401号室に住むシングルマザーの柴田綾香だった。

2年前、彼女の車がマンション内で故障した際、夫が手を貸して修理店に持って行ったことがきっかけで、私たちと彼女と付き合い始めた。

綾香は「今日はご主人の誕生日ですね」と言いながら、プレゼントを渡してきた。

私はプレゼントを受け取って、あまり顔をしかめるのもよくないと思い、彼女に食事を共にするように誘った。

予想外に、彼女は本当にそのまま残ってしまった!

食事中、綾香は私の体をちらりと見てから、こう言った。

「今日は今野さんの誕生日ですね。お姉さん、今日は本当にきれいに見えますね」

私は彼女が早く食べて早く去ることを望んだ。そうすれば、私と夫もさっきの続きができるわけ。

私はそれに対して適当に「ありがとう」と言い、あまり会話を続けたくない気分だった。

ところで、私は彼女が今日は特におしゃれをしていることに気づいた。おそらく、彼女の子供が学校で何かイベントがあったのだろう。

しかし、うまくいかないことに、綾香は私の家に遅くまで滞在してしまった。

私も気づかないうちに飲みすぎてしまい、すっかりぼんやりしていた。

その間、夫は私を抱えて寝室に運んで寝かせてくれた。うつらうつらしているところ、夫と綾香が何か面白いことを話していただろうか、綾香の可愛らしい笑い声がドア越しに私の耳に聞こえてきた。

頭がぼんやりとしていて、特に考えることもなく、私はそのまま眠り続けた。

どれくらい寝ていたのか分からないが、突然激しく喉が渇き、習慣で隣にいる夫を探ったが、そこには誰もいなかった。

時計を見たところ、すでに深夜を過ぎていた。

彼たちはまだ食事が終わっていないのだろうか?

私は眉をひそめ、まだ完全には目が覚めていないような感じがした。

私は上着を着て、二人の様子を見に行こうとした。ドアを開けた瞬間、彼らがソファで乱らなことをしているのが見えた。

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