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第9話

出てきたとたん、友子が目に入った。私が華やかな姿で彼女の前に現れると、友子は信じられない表情を浮かべ、すぐに私の前に駆け寄ってきて尋ねた。「どうしてここにいるの?あなた、彼を保釈しに来たの?」

彼女は腹を押さえ、顔色が悪かった。怪我のせいで車椅子に乗っていた。

この姿を見て、私は驚きを隠せなかった。会わない間にこんなに変わるなんて。以前は光城の腕の中で優しく寄り添っていた清楚な花が、今はこんな姿になっているなんて、予想もしていなかった。

でも、すぐに考え直した。彼女のような人間が幸せな生活を送れるはずがない。彼女が惨めなほど、私は嬉しくなる。

私は笑みを浮かべながら彼女を見つめて言った。「残念ね。あなたが必死になって這い上がったが、すべてがなくなっちゃったわ」

「光城が私を刺したのよ。賠償金を払わせるわ!」

私は首を振りながら言った。「賠償金なんて払えないわ。今や会社は私のものよ。光城には命しかないわ。一生刑務所暮らしよ」

「あなたについては」私は彼女を指して言った。「私と光城の婚姻期間中に、彼があなたにお金を使っていなければいいけど。もし使っていたら、全額返還してもらうわ!

これからは真っ当に生きなさい」

私は彼女の頰を軽く叩いて立ち去った。彼女は後ろで罵声を浴びせたが、私は無視した。

友子、これが他人の家を壊した報いよ!

友子も、光城がこれほど残酷だとは思っていなかっただろう。

実は言いたかったのは、健康診断書は偽物だったということ。私が作らせたものよ。安弘ちゃんが亡くなってから、ずっとこの計画を練っていたの。

彼には生殖能力があったわ。ただ、彼は疑り深くて、頭に血が上っていた。それに、友子が外で怪しい行動をしていたのも事実だった。

だから光城は理性を失ったのよ。

この二人とも油断ならない相手だった。今や私の一言で二人は敵対し、男は刑務所に、女は永遠に子供を産めなくなった。ここまでの結果には、私もかなり満足している。

彼らを片付けた後、私は主導権を握り直し、会社を危機から脱出させた。

光城自身も、私に会社を復活させる能力があるとは思っていなかっただろう。

初年度で会社の業績を年間最高に引き上げ、従業員の給料も上げた。

2年目には業界の黒馬となり、トップを目指して全力で突き進んだ。

3年目に光城が出所した。友子が迎えに行った
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