第3話

本当に馬鹿げている。安弘ちゃんはもういないのに、彼が少しでも気にかけていれば、死亡証明書がテーブルの引き出しにあることに気づいたはずだ。

開けさえすれば見つかったのに、残念ながら彼はそうしなかった。

私の目に嘲笑の色が浮かんで言った。「あなたの心に息子はあるの？」

「何を言っているんだ。彼がいなければ、友子は火傷しなかったはずだ！」

「私の息子の顔に泥を塗るのはやめて。あなたの話は聞きたくないし、あなたとは何の関わりも持ちたくない。離婚よ！」

そう言って、私は離婚協議書を取り出した。

光城は突然怒り出した。「何度言えばわかるんだ。彼女とは何の関係もない。ただの友達だ！」

「ただの友達？彼女は安弘ちゃんを殺した。私の敵よ！」

「理不尽だ！」光城は携帯を取り出し、私の目の前に突きつけた。「自分で見ろ。安弘が彼女に火傷させたんだ！」

監視カメラの映像には、安弘ちゃんが大きな熱湯の入ったカップを慎重に持っている姿が映っていた。指が赤くなるほど熱かったのか、左右の手を交互に使いながら、震えながら友子の前まで来た。

テーブルに置こうとした瞬間、友子が急いで立ち上がった。「安弘ちゃん、すごいね。見せて！」

彼女は故意に安弘ちゃんにぶつかったふりをした。安弘ちゃんは二歩後ろに下がり、身を縮めた。同時に、カップが倒れ、友子が悲鳴を上げた！

「ほら、こうして友子は火傷したんだ！」

私は呆れて言った。「光城、目が見えないの？安弘ちゃんこそが被害者よ。大人なのに、カップ一つ受け止められないなんて！

お前は父親なの？あの女のために息子を使うなんて！心が痛まないの？」

彼は激怒した。「あんなに熱いのをどうやって受け止めろというんだ！」

「お前も熱いって分かってたのね！」

私は手を上げて彼の頬を強く叩いた。「畜生！あれはお前の息子よ！自分で手伝わずに、6歳の子供に大人のために熱湯を運ばせるなんて、お前の手は折れてるの？」

安弘ちゃんが彼らに言いなりになっていた様子を想像すると、私の心は引き裂かれそうだった。

光城は私に叩かれて恥ずかしさと怒りで顔を赤くし、私の首を掴んだ。「清美、お前に優しくしすぎた。よくもこんなことを！」

「そうよ、お前にこうする勇気はあるわ。お前の大切な息子はもう死んだのよ。お前たち不倫カップルの手にかかって。

離婚するか、一緒に死ぬか、どっちかよ！」

私の狂気に彼は思わず手を離した。そして私が取り出した離婚協議書を見て、激怒した。

「離婚だと？夢でも見てるのか！

3日間やる。安弘を連れ戻せ！」

私は冷静に言った。「光城、お前はお金があるんでしょ。なぜ調べないの？西山霊園、16列30番。お前が戻ってくるのを待ってるわ」

「狂人め！」

光城はそう言い捨てて立ち去ったが、歩きながら携帯を取り出して調べ始めた。きっと信じたのだろう。

私はニヤリと微笑み、編集した動画を友子に送った。

「見たでしょ。私が離婚を求めても彼は同意しないわ。あなた、自分がみじめだと思わない？勝手に押しかけて、彼はただ遊んでるだけよ」

友子、あとは任せたわ。

夜、私立探偵から光城と友子の写真が何枚か送られてきた。

友子は予想通り焦って、急いで光城と会った。二人は情熱的になり、光城もついに我慢できなくなったようだ。

友子は挑発的に私に写真を送ってきた。「清美、あなたの負けよ」

私は微笑み、すぐに安弘ちゃんの死亡証明書と墓地の情報を光城に送った。

「光城！安弘の初七日も過ぎていないのに、彼を殺した犯人と寝るなんて、お前の良心はどこにあるの！」