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第5話

「離婚なんてしないんだ。あきらめろ。安弘も天国から私たちの離婚を望んでいないはずだ。子供はまた作れるさ」

私は平手打ちをした。「人間じゃないわ。出て行きなさい!」

私は蹴ったり殴ったりして光城を追い出した。胸の中の怒りが再燃し、こんな畜生がよくもこんなことが言えたものだ。

私も遠慮せず、弁護士に離婚訴訟を起こすよう頼んだ。それまでは彼を楽にはさせない。

光城が出て行ったばかりのところに、友子から会う約束が入った。カフェで彼女を見たとき、お腹を撫でながら満面の笑みを浮かべていた。

「もう執着しないほうがいいわよ。昨夜彼に送ったメッセージ、全部見たわ。清美、あなたがこんなに不幸だとは思わなかったわ。息子まで亡くしたなんて。私なら生きていけないわ」

「あなたももう若くないでしょう。自分から身を引いたら?品位を保って。私と光城にはまた子供ができるわ」

私は笑って、熱いコーヒーを彼女の顔にぶちまけた。彼女は悲鳴を上げた。「何するの!」

周りの人が彼女を見つめる中、私は両手で彼女を殴り始めた。「厚かましい売女!私の夫を誘惑して私の息子を殺した!よくも私に挑んでくるわね。殴られて当然よ!警察に通報してみなさい。あなたの不倫写真を世界中に公開してやるわ!」

彼女が抵抗できないうちに、私は十数発の平手打ちを加え、顔を腫れ上がらせた。

そこへ光城がやってきて、私を引き離そうとしながら言った。「もういい加減にしろ。何をしているんだ?」

私は振り向いて彼の顔を平手打ちした。「この売女が可哀想なの?彼女から私を訪ねてきたのよ。私に何の間違いがあるっていうの!

同情するなら、助けてあげればいいわ!」

光城は黙り込んだ。

私は地面に座り込んでいる女を見下ろした。「これがあなたが憧れていた男よ。次は私に会いに来ないことね。でないと、もっと痛い目に遭わせるわよ」

私はヒールを鳴らして立ち去りながら、一言残した。「光城、離婚しないなら、今日の動画も公開するわよ」

光城は顔色を変えたが、何も言わなかった。二日後、安弘の七日忌に私は墓地で一日を過ごした。

光城は来なかった。日が暮れて私が帰ろうとしたとき、TikTokで友子の姿を見かけた。

背景は病院で、光城が彼女の隣にいた。頭上には産婦人科の看板。

「彼がいれば、すべてが素晴らしい」

なるほど、これが光城の言ってい
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