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第5話

「あなたという恥知らずな畜生と離婚する!!」

これまで何年もこんな下品な言葉を言ったことがなかった。普段話す時さえも気をつけて、どこか一言間違えて彼にもっと軽蔑されないように気をつけていた。

いつも彼が知識があって文化があり、私のような下品な人と一緒にいるのは彼にとって不満だと思っていた。

しかし今、中村和也はが何の文化人、クソみたいな教授だろう。腕や足の肉が垂れ下がっているのに、あのことを忘れずに!

村で発情した畜生と同じだった。

人間は本当に不思議で、ものを一度見破ればもう元には戻れなかった。

今の私は中村和也のことを考えるとただ気持ち悪いだけだった。

罵倒して彼に反論の機会を与えず、直接電話を切った。

先に電話を切る感覚はこんなに気持ちがいいのだった。

振り返ると数人の若者が顔を見合わせているのを見ると、自分がさっき大きな声で罵ったことに気づいた。

私の電話は嫁が息子に、息子が私に使い古したもので、受話器の音が大きかった。

そのために、中村和也は私が品がないと何度も言って、私は毎回電話を受ける時に気をつけていた。

さっきの会話を学生たちは大体聞いてしまい、部屋の中は一時空気が静まり返った。

長い沈黙の後、やっと一人の子供が我慢できずに私に尋ねた。

「おばさん、離......離婚するつもりなんですか......」

数人の目が毛糸玉を見た猫のように、私の顔を見つめていた。

もう一人の女の子が手を挙げた。

「おばさん、私たちは法学部の学生です。もしかしたらお手伝いできるかもしれません......」

法学部は私も知っているが、これらの嫌なことを考えて、どうして口に出せばいいのか分からず、恥ずかしかった。

畳の上に座って布団を作っているお姉さんが、気前よく言った。

「言ってもいいじゃない!

悪いことは彼らがしたんだ。恥ずかしいのも彼らで、私たちじゃない!」

......

思いもよらず、息子と嫁が村に私を探しに来た。

手には二つの箱を持っていて、そのものは早くも三ヶ月前に彼らの家の台所の隅に積まれていた。

二人は道を尋ねて私を見つけた時、私は鶏を飼うために囲いを作っていた。

嫁は無意識的に鼻を押さえ、また恥ずかしく手を下ろし、笑って私を呼んだ。

「お母さん~」

また急いで息子を押して、中村樹は不承不承と声を出した。

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