「もう、無駄話はやめて。パーティーまであと数日しかないんだから、さっさと仕事しよう。何をするにしても、お金を稼ぐのが一番よ」真依は羽織っていた上着をきっちりと着込み、気合を入れてデスクに向かった。紗月は仕事中毒の彼女を見て、ため息をついた。「まあね、最近は仕事が立て込んでるし。まだお客様たちにドレスを届けられていないし、届けた後も、きっと手直しが必要になる。確かに、無駄にできる時間はないわね」紗月の予想通り、パーティー当日まで、氷月は休む暇もなかった。尚吾から連絡が来ることもなく、真依も忙しくて、それどころではなかった。二人がドレスアップして、東興主催のファッションイベントが行われる邸宅
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