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第 23 話

Author: スイカのキノコ
女性は言葉を失った。

橘陽のドレスが高価なのは事実だが、さすがに、そこまで高額だとは思っていなかった。彼女は顔を真っ赤にした。

真依は本来なら余計な口出しはしたくなかった。しかし、橘陽の名誉に関わることとなれば、話は別だ。ソファから立ち、二人に歩み寄った。「藤咲さん、人も多いし、一度着替えてからにしたら?」

彼女は玲奈のためにドレスをデザインした覚えはない。むしろ、目の前の女性が着ているドレスこそ、彼女が手がけたものだ。

ドレスの裾に施された蝶のモチーフは彼女が心血を注いでデザインしたもので、600万円で販売した。

1600万?ふざけるにも程がある!

「あなた……?」玲奈は真依を見て、すぐに、
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