大物の愛人になるため、妹は必死にダイエットをし、怪しいクリニックで吸脂虫を買うほどだった。家では暴飲暴食を繰り返しながら、外出前に吸脂虫を注射し、みるみるうちに痩せていった。医学生の私は、吸脂虫は体内で繁殖し、脂肪を食べ尽くした後は人肉を食い始めるとても危険な生物だと妹に忠告した。しかし、妹は頑固で私の忠告に耳を貸さず、私はこっそり虫を捨ててしまうしかなかった。結果、妹は大物に気に入られず、その原因をすべて私のせいにしてきた。「この売女!私のことが気に入らないのね。私が綺麗なのを妬んで、わざと邪魔してるんでしょう!」「もう少しでお金持ちの奥様になれるところだったのに、あんたのせいで台無しよ!死ね!」妹は私を薬で眠らせ、山奥に捨てた。私はそこで野獣に生きたまま食い殺された。目を覚ますと、妹が怪しいクリニックの広告を見つけたあの日に戻っていた。「姉ちゃん、医学部でしょ?この吸脂虫ダイエットって効果あると思う?」私は、心に秘めた冷意を抑えながら、笑顔で答えた。「効果あるわよ。今の科学はすごいんだから、効果がないわけないじゃない」
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