大きな悩みを抱えたまま、私はタクシーで病院から家に帰った。部屋の中には姑の姿はなかった。テーブルの上には、私が残した朝食がそのまま手つかずで置かれている。そのフルーツ野菜ジュースのグラスを手に取り、少しを密封袋に移してから、携帯電話を手に取り電話をかけた。「先輩、ちょっとお願いがあるんだけど。これ、食品局で成分検査してほしいんだ。先輩、そこの知り合いがいるって聞いたから、どうにか頼めないかな?」肯定の返事を聞いて、私は安心して電話を切った。姑が私のマンゴーアレルギーを知っていることには驚きはない。毎年、義父母と一緒に食事をするとき、私は自分の食習慣を説明してきた。しかし、だからこそ、この家にはマンゴーなんて一度も出たことがないはずだ。しかも、今朝キッチンでジュースを作ったとき、ミキサーの中にもマンゴーの姿はなかった。一体どういうことなんだ?姑の部屋のドアを見つめ、私はドアノブをひねり中に入った。引き出しには、何もない。クローゼットにもなかった。枕や布団の下も探してみたが、そこにも何もなかった。本当に私が姑を誤解していただろうか?あまり期待せずに、床に這いつくばってベッドの下に手を伸ばしてみた。……見つけた。オレンジ色のボトルだ。蓋を開けてみると、中には黄色い粉末が入っていた。ボトルのラベルにはこう書かれていた――天然純マンゴーパウダー。
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