宗久との関係が終わった後、私は一人で外で暮らしていた。 紗奈を殺したすべての人々の情報を調査し、ついに一人に焦点を絞った。 かすみ。 あの痛ましい動画の中で、かすみが悪事を唆し、嘲笑う姿を見た。 明け方が近づく中、すべての証拠を警察署に送り込んだ。 風紀が一掃された警察署はすぐに行動を開始した。 太陽が雲の向こうから顔を出し、私は列車の切符を買って、妹の遺骨を抱えてA市を離れた。 旅の途中、テレビのニュースが流れてきた。 「...今井家を筆頭とするブラック企業が次々と摘発されています…」 画面が切り替わり、妹を殺した悪人たちが逮捕される映像が映った。 その中にはかすみも含まれていた。 美琴は死刑にされ、今井家などの企業は次々と倒産し、ただ佐々木家だけが辛うじて生き延びていた。 私は迷わず宗久との写真をネットに公開し、彼は名声を失った。 佐々木家の取締役会は彼の悪評に耐えられず、家族の悪事を全て彼に押し付けた。 夏目家や今井家の助けを失った宗久は完全に失敗し、刑務所に入れられた。 私は目を閉じ、手の中の遺骨入れを撫でた。 穏やかな日差しが顔に降り注ぎ、柔らかく暖かい。まるで妹との優しい触れ合いのようだった。 涙を堪えながら、口の端には微かににがみを感じた。 それは復讐の成功の喜びなのか、あるいは何か理由なのか。 私は知らない街に足を踏み入れ、妹の遺骨を抱え、一歩一歩前に進んだ。 新たで輝かしい人生へと向かっていた。
Last Updated : 2024-10-22 Read more