全ての薬草の栽培を完了し、一清は達成感に満ちあふれていた。なかなか手に取らない携帯電話を取り出し、写真を撮って、即座にインスタグラムにアップロードした。「楽しみ!」次の瞬間、小さな赤い点が点滅し、朱墨が即座にいいねした。画面に現れた朱墨のアイコンを見て、一清は少し驚いたが、思わず笑みがこぼれた。。彼女は、朱墨がインスタグラムにいいねするなんて意外だと思った。なかなかないことだ。一清はすぐにメッセージ欄を開き、朱墨に連絡した。「栗原さんが忙しい中、インスタグラムをチェックしているなんて意外ですね」朱墨も素早く返信した。「たまたま見かけたので、ついいいねした。私は今、クライアントと話を終えたところだが、そちらはうまくいっていたか?」一清は頷いて言った。「ええ、栗原さんのおかげです。あなたが人を手配してくれたおかげで、それなりの手間を省くことができました」薬材の栽培は面倒ないが、丁寧に育てる必要があり、確かに労力がかかる。朱墨が園芸師を手配してくれなかったら、彼女はもっと大変だっただろう。朱墨は微笑みながら言った。「役に立てたなら良かった」元々、その人々が適切かどうか心配していたが、今は心配する必要はないようだ。その後、二人はまた少しおしゃべりをした。だんだん時間が迫ってきたので、夕方になった一清はそこを離れた。……双子を連れて、帰宅途中。剣夜は小さなカバンを背負いながら言った。「ママ、本屋に行きたい。家での習字用の本がなくなっちゃったから、新しいのを買わなきゃいけない」新しい本を買うと聞いて、藍星もきらきらした目を見せた。彼女は飛び跳ねながら、興奮して言った。「いいでしょ、ママ。ついでに絵本も買って!家で何度も何度もめくって読む絵本はもう見飽きたよ」双子の興奮した様子を見て、一清は思わず笑みがこぼれた。彼女は頷いて言った。「はいはい、買いに行きましょ」声音は、彼らを甘やかすのに満ちていた。本屋に来ると、二人の子供は待ちきれず、すぐに中に入っていった。藍星は本棚の前に立ち、必死に踵を上げて、棚の上の絵本を取ろうとしていた。その時、ある女性が歩いてきて、藍星に気づかずに、そのまま通り過ぎていった。藍星は立っていられずに、じっとしていられず、そのまま倒れ込んだ。
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