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第 0924 話

Author: 水原信
そうでなければ、美音ちゃんを送り出し、これまで一人で葉野家に残り続けた彼女の存在は一体何なのだろう?

海咲は唇を軽く上げ、冷笑を浮かべた。

「私は元々葉野グループの株主だったんです。そして今は、葉野グループ最大の株主よ。私が吐き出すかどうか、あなたが指図できることじゃないと思いますよ」

そして、一気に声を張り上げた。

「誰か、お客さんを送り出して!」

その声が響くと、数人の使用人がすぐに前に出てきた。

淑子は自分が数人を相手にして勝てる立場でないことを悟り、仕方なくその場を去ることにした。

だが、去り際に海咲に鋭い視線を向け、心の中で憎悪を燃やした。

今日、海咲との確執は完全に決定的なものにな
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