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第 0646 話

Author: 水原信
last update Last Updated: 2024-12-20 18:00:01
30分ほど待った後、ようやく会長オフィスの扉が開いた。

扉が少し開いた瞬間、恵楠は中にいる人物の気配を感じ取った。

「会長、今度ぜひお食事をおごらせてください」そう話していたのは淡路美音で、満面の笑みを浮かべていた。「今日のご助言、とても勉強になりました。本当に感謝しています」

彼女は大物に近づくチャンスを決して逃さないタイプだった。

「いいだろう。州平の場なら、必ず出席するよ」

会長のこの一言は、州平の顔を立てる意思を明確に示していた。

州平は会長と握手を交わしながら低い声で言った。「淡路さんは私の所属タレントです。これから彼女が活躍する場面はたくさんあるでしょう」

会長は冗談めかして笑いな
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