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第 0650 話

作者: 水原信
朔都の瞳は冷酷な光を帯びていた。「あの女性遺体の件はどういうことだ?」

刀吾の表情が一瞬硬直したが、酒を一気に飲み干し、平然と装った。「俺が知るわけないだろう。まさか俺が手を下したと疑ってるのか?」

朔都は冷淡に言った。「ファラオが動いていない今、勝手な行動は禁止されている。これはファラオの命令だ。その結果がどうなるか、わかっているはずだ」

「ファラオは国内にいないじゃないか」

その言葉に、朔都は微妙な含みを感じ取り、問い詰めた。「つまり、認めるということか?」

刀吾はにやりと笑いながら答えた。「そう単純な話じゃない。俺がやった証拠なんてないだろう。でもな、朔都、俺たちは長年一緒にやってきた仲
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