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第 0534 話

作者: 水原信
「昔は俺のほうが少し背が高かったのに、今じゃ君のほうが俺より頭ひとつも大きい。顔もすっかり大人びて、ずいぶんかっこよくなったな。こうして君に会えるのが本当にうれしいよ、まるで自分の息子に再会した気分だ」牧朗は嬉しそうに州平の肩をたたき、上から下まで眺めた。

以前、州平は牧朗の指導を受けていた。

その頃、牧朗はまだ一佐ではなく、士長でしかなかった。

彼らは生死をともにした仲間であり、その絆は深かった。

長い年月が経っても、部隊を離れていたとしても、互いに過ごした日々を忘れることはない。

年齢差もあるが、牧朗はまるで息子のように州平をかわいがっている。

二人はしばらく昔話に花を咲かせていたが、タイ
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