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第 0082 話

海咲は驚きで再び顔を上げ、信じられない思いだった。

彼がこれまでこんな風に彼女を褒めたことはなかった。

今日は一体どうしたのだろう?

海咲は州平と目を合わせた。

「本当に?」

州平は手を伸ばして彼女の髪を撫で、軽く笑った。

「自信がないのか?」

違うスタイルに挑戦した海咲は不安だったが、それを認めたくはなかった。

「そんなことはない」

「今夜の君はとても美しい、よくお似合いだ」

州平は彼女の腰を抱き、海咲は数歩前に進んで彼の胸にぶつかった。

「君を他の人に見せるのが惜しい」

州平の低くかすれた声が聞こえた。

彼の呼吸が顔にかかり、温かく、意味深長で、海咲の頬は熱くなった。彼を押しのけて言った。
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