第6話

私は自信を持って大声で叫んだ。

「悠介、そこまで追い詰めるなら、望み通りにしてあげるわ！」

私の言葉が終わるや否や、病室の外にあった静かな大画面から、突然安藤美月の甘えた声が流れ出した。

「本当に？あなたって本当に冷酷ね、ちょっと怖くなってきたわ」

全員の視線が画面に釘付けになった。画面に映し出されたのは、安藤美月の個人オフィスの監視カメラ映像だった。

そこには、安藤美月が望月悠介の首にしがみつき、彼の膝の上に跨り、腰をくねらせながら話している姿が映っていた。

「もう、もうやめて。火をつけたらあなたが責任取るの？」

望月悠介は安藤美月を見つめ、欲望に満ちた表情を浮かべていた。

「櫻に冷酷でなければ、どうやって俺とお前の娘、云子を救うんだ？」

「集中治療室にいるだけで1日十数万円、助かるかどうかもわからない。それに、彼女とあの年老いた女に全財産を費やすより、全部を云子に残してやった方がいいだろう」

「これでいいんだ。云子の体はもう限界だ、これ以上待てない！今がチャンスだ、すぐに手を打て！」

安藤美月の目が輝き、満面の笑みを浮かべた。

「よかった、云子は助かるわ。脳死の証明書なんて簡単なこと。報告書は私がすぐに作るから、あなたは渡辺詩妍に臓器提供の同意書にサインさせて、同意書がなければ何も進まないから、必ず成功させてね！」

望月悠介は安藤美月の腰を強く掴み、

「彼女はもう混乱している。俺が言うことは何でも聞くよ、心配するな！」

この映像が流れた時点で、場内は完全に静まり返っていた。

安藤美月の顔は真っ赤に染まり、全身が震えていた。

望月悠介も顔色が青ざめ、一言も言えなかった。

最初に反応したのは記者たちで、彼らのカメラは一斉に私から安藤美月と望月悠介の方に向けられた。

「田中院長先生、このビデオについてどうお考えですか？」

「安藤美月医師、ビデオによると、あなたは患者の家族と共謀して診断報告を偽造しているようですが、何か言い訳はありますか？」

田中院長先生は無理に答えながら、「えっと……この件については、詳細に調査した後に発表します」と言った。

彼は保安員に人々を押し留めるよう指示しながら、その場をそっと離れ、去る前に兄を一瞥した。

兄は私に小声で言った。「やっぱりコンピューターの専門家を連れてきて正解だった。監視カメラの映