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第7話

著者: ラフター
last update 最終更新日: 2024-12-02 16:57:18
翌朝、私は息子を連れて早々に健康診断へ向かった。

妊娠が始まってからというもの、武とは一度も同室せず、息子が生まれてからはさらに部屋を別にしていた。

だが、武が息子の哺乳瓶を愛人との「おもちゃ」にするような人間だと知った以上、彼がそれ以上に酷いことをしないとは限らない。

もし息子が何かの病気にかかったら、私は絶対に彼を許さない。

ちょうど息子が採血を終え、激しく泣きじゃくる彼をあやして病院のベンチに腰掛けていたとき、義理の両親から電話がかかってきた。

「美羽さん、武から全部聞いたわよ。男なんてみんな浮気のひとつやふたつはするものなのよ」

「それに、出産してからどれだけ太ったか見てごらんなさい。武をそんなに責められる?」

義母の騒々しい声が携帯のスピーカーから響き、ようやく落ち着きかけていた息子はその声に驚いて再び泣き出してしまった。

息子を抱きしめながら、心の中で冷笑を浮かべた。

武は両親に真実をすべて話していない。おそらく、浮気が私にばれただけの話をしたに過ぎないのだろう。

そして、何も確かめずに私を非難するために電話をかけてきたこの義両親。

武の浮気をすべて私のせいにさえした。

「お義母さん、あなたの方が私よりも太ってるじゃない。もしかして、お義父さんも外で浮気してるんじゃない?」

私はこの意地悪な義両親に一切遠慮せず、そう言い返した。

相手は私の言葉に詰まり、「あ、あ、あんた……!」としばらく口ごもった挙句、「なんてことだ」と怒りを滲ませながら、義父に電話を渡した。

義父は落ち着いた声で、まるで心から私に忠告しているかのように話し始めた。

「美羽さん、そんな言い方はよくないよ。確かに武が悪いところはあったかもしれないけど、だからって赤ん坊を連れて行くのはよくない」

結局、話の要点はいつも彼らの大事な孫のことだけだ。
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