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トイレに秘密ある
トイレに秘密ある
著者: 二宮美月

第1話

パトカーを見た瞬間、心はひどく慌てて、全身が止められないほど震えた。

先生は私の様子に気づき、尋ねてきた。

「どこか具合が悪いの?」

答えようとした時、担任の先生が入り口に現れた。

「佐藤美恵子、出てきて」

担任の先生が名前を呼ぶのを聞いて、私は震えながら教室を出た。

担任の先生の隣には、警察の制服を着た二人の男が立っていた。

警察を見た途端、私は心臓が更に激しく鼓動し、体は震え、手の平には冷や汗が大量に出た。

一人の警官が尋ねた。

「あなたは佐藤美恵子?あなたと小林麻衣とはどんな関係?」

私は頭を下げて地面を見ながら、小さな声で答えた。

「友......友達です」。

警察は何も言わなかったが、彼が私を観察しているのを感じられた。

結局、彼らは何も尋ねずに、教室に戻らせた。

私はほっとした。

手の平は握りしめていた為濡れていて、私はずっと手をズボンの上に置いて拭いていた。

横目で無意識に窓の外をちらっと見ると、担任の先生はまだ警察と話していて、警察が担任の先生に何を言ったのか分からないが、担任の先生は振り返って私を奇妙な目で一度見た。

私の心の中は再び大波が巻き起こり、彼らは一体何を話しているのだろう?

私はまた緊張ようになった。

一コマの授業中、私は集中できない。頭の中にずっと担任の先生の意味不明な目つきが浮かんでいた。

彼らは一体何を話しているのだろう?麻衣と何の関係があるの?

やっと授業が終わった。私はまた教室から連れ出された。

まぶしい太陽の光の下、私の頭は少しぼんやりしていた。

事務室で、担任の藤原先生と警察が私の向かいに座っていた。

担任の先生は穏やかな口調で、軽く咳払いを二回して言った。

「佐藤美恵子、緊張しないでね、あなたと小林麻衣のことをちょっと尋ねるだけ」

「は......はい」私は声を震わせて返事した。

「7 月 15 日の夜、あなたたちは何をしたの?」

「......皿神を呼び出しました」

「その時何が起きたの?」

そのことがばれたと思ったが、結局彼らは私に女の幽霊が命を奪うという噂についてだけ尋ねてきて、私はほっとして、警察にその日のことを全部話した。

私の名前は佐藤美恵子で、小林麻衣は私の一番の友達で、彼女にはボーイフレンドがいる。鈴木翔太と言う。

鈴木翔太は背が高くてバスケットボールが上手な男の子だ。

彼がバスケットボールコートでの朗らかでハンサムな姿はよく女の子たちの歓声を引き起こすことがある。

私も時々彼のバスケットボールの試合を見に行くが、麻衣と一緒に見に行くことが多く、たまに隣の麻衣を見ると、彼女の目には賞賛と崇拝が溢れていた。

7 月 15 日、鈴木翔太がまたバスケットボールの試合で一位を取ったことを祝うために、麻衣と仲良くしている何人かの女子生徒たちはバスケットボールチームと一緒にレストランで食べた。

一群の人が食べて飲んで、楽しくなったところで、誰が提案したのか、学校で皿神を呼び出そうと言った。

チームの山田陽介と中村拓海は乗り気で、山本美咲も刺激的だと思ってやってみたいと言い、そして学校の高校部に女の幽霊が命を奪うという伝説を持ち出した。毎年の八月半に、女子生徒が寮の屋上から飛び降り自殺すると言われた。

私はもちろんこれを信じていない。

麻衣は少し怖がっていて、私は彼女が怖がっているのをみて、行かないと提案した。

しかし山本美咲は乗り気で人が多いほうが楽しいと言って、私たちを強引に連れていった。

皆の説得に断りきれず、麻衣と私は同意した。

しかし、私はこの決定が最終的に麻衣の死を招くとは思ってもみなかった。

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