最終的に、男は狂犬に噛み殺され命を落とした。一方、女は命こそ助かった。彼女は太ももと片腕を犬に食いちぎられ、その肉片は犬の腹の中に消えた。彼女は二度と自力で歩くことができない身体となった。さらに夫を殺害した容疑も加わった。無期懲役を言い渡された。そして、私と娘は一切の罰を受けることなく、この事件を終えることができた。実は、あの日娘が犬に与えたものは何の薬物でもなかったのだ。私が病院に運び込まれた日、医師から娘にこう告げられていた。「あなたのお母さんを噛んだ犬には狂犬病の疑いがあります」その言葉を聞いた娘は、怒りと復讐心を胸に、あの男女を病院に呼び寄せてライブ配信をさせたのだった。幸運なことに、その日病院の防犯カメラは故障しており、娘が病室の扉を施錠した瞬間を見た者はいなかった。一方、あの女は犬に腕と太ももを噛みちぎられた上、自らの手で夫を殺してしまったことで、正気を失い、訳の分からないことを口走るようになった。彼女の証言は信用性を失い、私たち母娘に不利なことを言うこともなかった。私は娘に向かってため息をつきながら言った。「ママが情けないばかりに、復讐まであなたに任せてしまうなんて......でも、こんな悪い奴らには仕方ないね。ただし、普通の人にはこんなことしちゃダメよ」娘は明るく笑いながら答えた。「ママ、私がそんなバカだと思うの?あなたの娘だよ、頭が切れるに決まってるでしょ!」さらに、あのネットでの騒動についても、私は娘に感謝せざるを得なかった。実は娘は、あの男女を病室に呼び出す際、電話で彼らに事件当日の真相を自ら語らせ、その録音を残していたのだ。娘がその録音をネットに公開した。これまで私たちを非難していた人々は一斉に沈黙した。さらに、多くの人が自分の軽率さを反省して謝罪の言葉を送ってきた。
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