第341話 売られた女性たちの救出

三井鈴が言った。「石田さん、解放してあげて」

友也は頷いた。「もちろんです、三井さん、どうぞ」

三井鈴は怒って、少し冷たい口調で言った。「石田さん、私が何を言ってるか、わからないの？」

友也の表情が一気に真剣になった。「三井さん、あなたにぶつかったのは私の非だけど、これらの人たちは私が大金を出して買ったんだ。どれだけの損失が出ると思ってるんだ！」

しかし、三井鈴は彼にチャンスを与えなかった。

「損失？あなた、死なないとわからないタイプなの？」

友也は三井鈴には手も足も出なかったが、今はこの女性たちを手放すわけにはいかなかった。

「三井さん、俺たちの家は今まで干渉し合わなかった。これじゃあちょっと不適切じゃない？

お詫びとして、彼女たちの中から一人選んで連れて行くのを許可する。これも誠意を示すってことで」

三井鈴は全然その手には乗らなかった。

「だから、彼女たち全員を解放するって言ってるの。これは最後のチャンスだからね」

友也はまだ何か言おうとしたが、また一人の部下が急いでやってきた。「石田さん、もういいよ！三井家族が本気だよ。外に特警がいっぱい来てる。もし俺たちがまだここにいたら、牢屋に入ることになるよ」

それを聞いた友也は、もう座っていることができなかった。

彼はもう三井鈴と交渉する余裕もなくなった。

「三井さん、今回はお前の顔を立てるけど、この借りはいつか必ず返すからな」

そう言い残して、友也は何人かをこの女性たちの近くに残して、急いで部下と一緒に去っていった。

陽翔と土田蓮がすぐに到着し、一つ一つの部屋を探した結果、ようやく三井鈴を見つけた。

「鈴ちゃん、大丈夫だった？」

陽翔は心配と焦りの声で言ったが、三井鈴は言った。「お兄ちゃん、彼らのボスはもう逃げちゃった」

陽翔は彼女を落ち着かせようとした。「安心して、俺の部下が追いかけてるから」

「お兄ちゃん、こんな奴らが社会を乱して、無法者になって、どれだけ多くの女性や子供が被害に遭ったかわからない。絶対に許しちゃダメだよ」

警察が来て状況を聞き取り、三井鈴は最後まで警察署で事情を話した。

誘拐された女性たちも、警察の助けを借りて家族に連絡を取り始めた。

ちょうど三井鈴が警察署から出ようとしたとき。

遠くから梨花が彼女に駆け寄ってきた。

「三井さん、この竹内さんはど