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第153話

Penulis: 小春日和
真奈は人差し指を立てながら言った。「それと、外にこんな情報を流しますわ。Mグループの総裁、最上道央も姿を現して、皆と一緒に仮面舞踏会の至福の時を楽しみますって」

伊藤は困惑した表情を浮かべたが、傍らの黒澤は既に真奈の意図を理解していた。

真奈は手の中のバッジを興味深そうに弄んでいた。

この数ヶ月の間に、彼女は最上道央という名前を世間に知らしめ、その神秘性を最大限に高めていた。

すべてはこの日のためだった。

冬城グループのパーティー当夜、冬城は会場に集まった人々を見渡したが、その表情には少しの喜びも浮かんでいなかった。

傍らで中井が言った。「総裁、確認いたしました。招待されなかったMグループを除き、すべての企業の重役が出席しております」

「ああ」

冬城は現状にまったく興味がないような様子だった。

中井は不安そうに尋ねた。「総裁、何かご心配なことでも?」

冬城は一瞬黙り込んでから尋ねた。「Mグループの方は何の動きもないのか?」

中井は首を振った。「特に動きがあるとは聞いておりません。私どもを怒らせたことを知って、おとなしくしているのかもしれません」

冬城は眉間にしわを寄せた。

Mグループの背後にいる者が何も仕掛けてこないとは思えなかった。

今回の彼の反撃が、海城での主導権を主張するものだということは誰の目にも明らかだった。

Mグループがそれを知らないはずがない。もし何の動きも見せなければ、翌日にはMグループは業界の笑い者になり、もう二度と冬城グループと並び称されることはないだろう。

そうなれば、これまでMグループが築き上げてきたものは全て水の泡だ。

背後にいる者がそこまで愚かなはずがない。自分で自分の首を締めるような真似をするとは思えなかった。

「Mグループの動きを常に監視しろ。何か動きがあれば即座に報告するように」

「承知いたしました」

中井が立ち去ろうとした時、冬城は何か思い出したように尋ねた。「真奈は?」

冬城家の奥様として、今日のような場には出席すべきだった。

「ドレスは指示通りお届けしましたが……奥様がいらっしゃるかどうかは分かりません」

その時、パーティー会場の扉が開いた。冬城が目を上げると、ワインレッドの人影が目に入った。一瞬、複雑な感情が目を掠めたが、その顔を見た途端に陰りを帯びた。

浅井はワインレッドのロ
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Komen (2)
goodnovel comment avatar
良香
真奈ちゃん突き返したのかしら笑 でもなあ、浅井も美人なんかもらしらんが、真奈ちゃんの美しさには敵わないのでは?? で、ワインレッドのドレスなんでしょう?着る人選ぶじゃん。
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kyanos
なんで真奈のドレスを浅井が着てるんだ? 得意満面なのに、冬城のキツイ言葉!(笑)
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