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第4話

一瞬のうちに、骨壷が床に砕け散り、中の灰が全てこぼれ落ちた。私は怒りに震え、思わず手を振り上げ、海斗の顔に一発ビンタを見舞った。

「あんた最低だ!」

「どうしてお義母さんの骨壷を叩き割れるんだ?罰が当たるのが怖くないのか!」

ビンタを食らった海斗は、一瞬呆然とし、数秒後に我に返ると、怒り狂って叫んだ。

「よくも俺を殴ったな!お前本当に気が狂ったのか!」

私は彼の言葉を無視して、地面に散らばった灰をかき集めながら、手が震えた。

「ごめんなさい、お義母さん......私はだめなんだ、あなたを守れなかった......」

海斗は私をまるで化け物を見るような目で見ながら、鼻で笑って言った。

「これ、どうせ小麦粉だろ?芝居もなかなか上手いじゃないか」

私は顔を上げ、真っ赤に充血した目で海斗を睨みつけた。

「お義母さんの骨壷を壊したなんて......あんた人間か!」

海斗が何か言おうとしたその時、彼の携帯が鳴った。彼は電話に出て、表情が一変した。

「ルル、大丈夫だ、今すぐ行くよ」

私は声を荒げて叫んだ。

「行きたいなら行ってみろ!」

これまでの喧嘩では、私はこんなに激しく言い返したことはなかった。海斗は一瞬振り返り、少し躊躇しながら一言だけ説明した。

「ルルが追突事故を起こしたんだ。俺はすぐに見に行かないと。」

そう言うと、彼は足早に家を出て行った。

その背中を見送りながら、義母が亡くなる直前の姿が脳裏に浮かび、胸が張り裂けそうになった。彼を病院に連れて行くべきだと思ったが、彼はネコのために義母の死を無視し、挙句に骨壷を壊したのだ。そんな彼に対する怒りが込み上げてきた。

私は冷静さを取り戻し、急いで義母の死を知らせるつもりはなくなった。彼は病院に行けば自然と分かるだろう。

私は瓶を取り出し、散らばった灰を丁寧に集めた。そして静かな墓地を見つけて義母を埋葬した。

墓前に立ち、義母の写真を見つめると、彼女の穏やかで優しい笑顔を思い出した。涙が止まらなかった。私は長い間泣き続け、ようやく家に戻ることができた。

家は静まり返っており、海斗はまだ帰っていなかった。私はスマホを手に取り、彼の番号に電話をかけた。ようやく電源が入っており、すぐに繋がった。

「海斗、離婚しましょう」

私がそう告げると、海斗は冷笑した。

「心華、また離婚の話か。一体
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