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夜だけマッサージ師の俺が、冷徹上司の標的にされた!
夜だけマッサージ師の俺が、冷徹上司の標的にされた!
Author: はちゃめちゃハスキー

第1話

Author: はちゃめちゃハスキー
last update Last Updated: 2024-11-18 11:13:19
俺の名前は佐藤悠斗、製品販売員だ。数年前から続くコロナ禍で会社の業績はガタ落ち、おかげでこの仕事を失わずに済んでいるだけでもありがたいくらいで、歩合なんておこぼれもなかった。

でも、嫁と子どもを養うためにはどうしても稼がなきゃならない。だから本業のかたわら、昔学んだ技術を思い出し、マッサージ師の副業を始めたんだ。

俺は大学に進学せず、高校を出るとすぐ専門技術の学校に進み、漢方医学のツボ押しマッサージを学んだ。

それでも、この技術にはどこか劣等感を抱いていて、卒業してすぐ営業の仕事に就いた。正直、今みたいにどうにもならなくなってなきゃ、またこの仕事をやるなんて考えなかっただろうな。

副業を探しているとき、どうやら「盲人マッサージ師」は普通のマッサージ師よりも稼げると知って、俺は「盲人」に扮することにした。サングラスをかけて目が見えないふりをして、盲人マッサージ館に面接に行ったら、なんと大成功。手技の腕は良いと評判も上々で、すんなり副業が決まったのだ。

それから、昼間は営業マンとして働き、夜になると盲人のふりをしてマッサージをするという生活を続けていた。盲人マッサージの収入も家計の足しにはなっていて、これで家族を支えられるだろうと思っていた矢先のことだ。

ある日、仕事を始めて半月ほど経った頃、店のオーナーが俺の肩をポンと叩いてきた。

「佐藤くん、もううちで働いて半月くらいになるよな?」オーナーはにっこり笑う。

「はい、そうですね。何か、まずいところがあったでしょうか?」と、俺は緊張して尋ねた。

オーナーは手を振りながら、「いやいや、すごくいいよ。君にマッサージしてもらったお客さんはみんな満足してくれてる」とにこやかに答える。

俺はほっと胸をなでおろした。

オーナーは続けて、「実はね、君に特別なチャンスを与えようと思ってさ。どうだい、もっと稼ぎたいだろう?」と、にやりと笑う。

「ええ、もちろんです!」俺は慌てて頷いた。

オーナーも満足そうに頷く。俺は興奮していたが、次の瞬間、彼の目が鋭く俺を見据え、突然手を俺の目に向かって突き出してきたのだ。

思わず身がすくみ、反射的に避けそうになる。しかし......俺はぐっと堪えた。今、俺は「盲人」のはずだ。ここで動いたら、バレてしまう!

オーナーの指が俺の目のすぐ前で止まる。俺はびくともせずじっとしていた。

オーナーは小さく頷くと、俺の手を掴んで言った。「佐藤くん、実はうちのマッサージ館には秘密のサービスがあってね......それは、この最上階にあるんだ」

「オーナー、どんなサービスですか?」と俺は尋ねた。

オーナーは意味ありげに笑い、「君も知ってるだろう、ツボの中には刺激すると人を興奮させるものもあるってことをさ」

俺はコクリと頷いた。専門学校で学んだ時に、こういう知識は全部叩き込まれている。

それに、このマッサージ館で働き始めて半月の間にも、敏感な体質のお客さんが何人かいて、ツボを押して数秒で「ああっ!」なんて声を上げる人もいたから驚きはしなかった。

「ここに来るのはみんな特別なお客さんだ。お前さん、変に彼女たちを怒らせたりしないように、気をつけなよ。

大丈夫、佐藤くんの手にかかれば彼女たちはご満悦さ。満足させれば小遣いがバンバン入るぞ、彼女たちが軽くくれるチップでも、君の給料より高いかもな」

俺はその言葉に目を見開いた。そんなにいいのか?ゴクリと唾を飲み込み、俺は自分の胸をポンと叩いて「安心してください、しっかりやります!」と、力強く返事をした。

「よし、期待してるぞ。じゃあ明日、最上階で頼むよ、佐藤くん」、とオーナーは俺の肩をポンと叩いて去っていった。

彼が出て行った後、俺は思わず拳をギュッと握り、興奮した。よし、明日から特別ステージに挑むんだ!

翌日、仕事が終わるとすぐに俺はマッサージ館へ向かい、最上階へと案内された。そこで待つようにと一つの部屋に通され、俺は部屋の装飾を見回して、思わず息を飲んだ。

とにかく豪華な部屋で、これはきっと普通の人が気軽に利用できる場所じゃない。

「佐藤くん、準備してくれ、もうすぐお客さんが来るぞ」と、リーダーが声をかけてきた。

俺は「了解です!」と返事をして、ドアのそばで頭を下げ、待機した。

しばらくすると、ドアが開く音がして、ヒールの靴と黒いストッキングに包まれたスラリとした脚が目に飛び込んできた。

「お待ちしておりました、888号の施術者です。どうぞよろしくお願いします」

俺は頭を下げたまま丁寧に挨拶をした。

「新しい子かしら?」その人が俺の前で止まり、尋ねた。

「はい、よろしくお願いします」と俺が答えると、

「顔を上げて」と彼女が言った。

俺はすぐに頭を上げ、サングラス越しに彼女の視線を受け止める。

―その瞬間、頭が真っ白になった。

高坂陽菜!? なんで、こんなところに!

目の前にいたのは俺が務める会社の美人上司、高坂陽菜だったのだ。社内のほぼ全ての男性が憧れる冷徹で優秀な彼女。

もちろん俺も例外じゃない。既婚者の身ではあるが、彼女のような絶世の美女に興味を持つなというのも無理な話だ。

まさかこんな場所で、彼女と出会うことになるなんて思ってもみなかった。

「サングラス、外して。サングラス越しに話すのは好きじゃないの」と、冷たい声が言う。

俺は心臓がドキッとしたが、言われるままにサングラスを外した。そして、虚ろな目でまっすぐ前を見つめる。

ここに潜り込むために、わざわざ「盲人」の振る舞い方を徹底的に研究したのだ。

陽菜はじっと俺の目を見つめている。

俺は一瞬たりとも目を動かさず、目が痛くなるまで耐えた。ようやく彼女が視線を外した時、俺はほっと息をついた。そうだ、俺は会社でただのモブ社員だ。きっと彼女が俺のことなんか覚えているわけがない。

「なかなか見た目も悪くないわね。じゃあ、あなたの腕前を試させてもらうわ」

そう言うと、彼女は俺の目の前で次々と服を脱ぎ始めた。

服が一枚、また一枚と落ちていくのを見ながら、俺の喉はカラカラに乾いていく。

ついに全てを脱ぎ去った彼女は、そのままマッサージベッドに横たわったのだった。

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    心の中で「冷静に、絶対に隙を見せるな」と何度も自分に言い聞かせながら、俺はマッサージを始めた。陽菜さんの肌は、想像以上に柔らかくて滑らかだ。手のひらに心地良い感触が伝わってきて、正直、集中力が少し揺らぐくらいだ。いつも通りの手法で進めていたが、しばらくすると彼女が少し不満げに口を開いた。「何してるの?ちゃんと、オーナーからやり方を教わってきたのよね?」突然の言葉に一瞬動きが止まってしまう俺。すると、陽菜は俺の手をつかむと、しなやかに引っ張って自分のヒップの方へと導いた。ゴクリと唾を飲み込み、少し震える両手で彼女のヒップに触れながら、再びマッサージを開始する。昨日、オーナーから聞いた時点で、なんとなく「特別サービス」の内容は予想していたものの、いざこうして始まると......思った以上に心臓がバクバクして落ち着かない。俺の手の動きに合わせて、陽菜は次第に息を漏らし始めた。その唇を少し噛んでいる姿は艶っぽくて、こっちまで気持ちが高ぶってしまい、思わず襲いかかりそうになるのを必死にこらえた。そして全力を注いでツボを攻め続けた結果、陽菜の体は何度も痙攣し、ついにマッサージが終わった。しばらくの間、彼女はベッドで息を整えていたが、落ち着くと煙草に火をつけて、「......悪くないじゃない、上手だったわ」と一言。俺はできるだけ冷静に見えるよう、彼女の横で恭しく立っていた。陽菜は煙をくゆらせながらバッグから厚めの札束を取り出し、それをベッドに置くと俺に向かってちらりと視線を向けた。俺はそのお金を見ずに、視線をそらして反応しないように気をつける。もしかして、彼女が俺を試しているのかもしれないからだ。案の定、陽菜さんは俺の反応を観察していた。俺が無反応なのを見て、彼女は満足そうに微笑むと、札束を手に取って俺に手渡しながら言った。「これ、チップよ。また来るわ。その時も頼むわね」そう言いながら札束を俺の手に押し付けてきた。まったく、慎重な人だ......俺は心の中で安堵しながら、感激したフリをしつつ札束の厚みを確かめてみせ、「ありがとうございます!」とお礼を言った。陽菜が手を振って「もういいわ」と促してくれたので、俺はその場を離れた。部屋を出て一人になった瞬間、手に握られた札束に目をやる。ざっと見積もって十万円くらい

  • 夜だけマッサージ師の俺が、冷徹上司の標的にされた!   第1話

    俺の名前は佐藤悠斗、製品販売員だ。数年前から続くコロナ禍で会社の業績はガタ落ち、おかげでこの仕事を失わずに済んでいるだけでもありがたいくらいで、歩合なんておこぼれもなかった。でも、嫁と子どもを養うためにはどうしても稼がなきゃならない。だから本業のかたわら、昔学んだ技術を思い出し、マッサージ師の副業を始めたんだ。俺は大学に進学せず、高校を出るとすぐ専門技術の学校に進み、漢方医学のツボ押しマッサージを学んだ。それでも、この技術にはどこか劣等感を抱いていて、卒業してすぐ営業の仕事に就いた。正直、今みたいにどうにもならなくなってなきゃ、またこの仕事をやるなんて考えなかっただろうな。副業を探しているとき、どうやら「盲人マッサージ師」は普通のマッサージ師よりも稼げると知って、俺は「盲人」に扮することにした。サングラスをかけて目が見えないふりをして、盲人マッサージ館に面接に行ったら、なんと大成功。手技の腕は良いと評判も上々で、すんなり副業が決まったのだ。それから、昼間は営業マンとして働き、夜になると盲人のふりをしてマッサージをするという生活を続けていた。盲人マッサージの収入も家計の足しにはなっていて、これで家族を支えられるだろうと思っていた矢先のことだ。ある日、仕事を始めて半月ほど経った頃、店のオーナーが俺の肩をポンと叩いてきた。「佐藤くん、もううちで働いて半月くらいになるよな?」オーナーはにっこり笑う。「はい、そうですね。何か、まずいところがあったでしょうか?」と、俺は緊張して尋ねた。オーナーは手を振りながら、「いやいや、すごくいいよ。君にマッサージしてもらったお客さんはみんな満足してくれてる」とにこやかに答える。俺はほっと胸をなでおろした。オーナーは続けて、「実はね、君に特別なチャンスを与えようと思ってさ。どうだい、もっと稼ぎたいだろう?」と、にやりと笑う。「ええ、もちろんです!」俺は慌てて頷いた。オーナーも満足そうに頷く。俺は興奮していたが、次の瞬間、彼の目が鋭く俺を見据え、突然手を俺の目に向かって突き出してきたのだ。思わず身がすくみ、反射的に避けそうになる。しかし......俺はぐっと堪えた。今、俺は「盲人」のはずだ。ここで動いたら、バレてしまう!オーナーの指が俺の目のすぐ前で止まる。俺はびくともせずじっとしてい

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