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第761話 私は絶対にあなたを許さないわ

Author: 花崎紬
last update Last Updated: 2024-12-20 18:00:00
晋太郎の黒い瞳には、揺るぎない決意が見えた。

紀美子は少しずつ気持ちを落ち着かせて、「晋太郎、もし子供たちに少しでも危険が及んだら、私は絶対にあなたを許さないわ！」と強く言い放った。

貞則がどれほど残酷か、彼女は身をもって知っていた。

だからこそ、彼女は子供たちをあの悪魔に立ち向かわせる勇気がなかった。

しかし、晋太郎の言葉には不思議な安心感があった。

晋太郎は真剣な様子で「わかった」と返答した。

帝都病院。

悟は夜勤の途中で病院を出た。

眠気に襲われていた瑠美は彼の姿を見て、急に目が覚め、立ち上がって後を追った。

悟の歩くスピードは速く、瑠美は追いつくのに必死だった。

病院を出たところで、瑠美は悟が黒い車に乗り込むのを見た。

悟がそのまま行ってしまうかと思ったが、黒い車は全く動く気配がなかった。

十数分後、悟はようやく車から降りた。

瑠美は患者のふりをして、髪を乱し、マスクをして通路から外へ出た。

悟は無意識に瑠美を一瞥したが、特に気にせず自分のオフィスへ向かった。

瑠美は病院を出て、車が去る前に車のナンバーをちらっと確認し、携帯を取り出してそのナンバーを翔太に送った。

彼女はコンビニに入り、メッセージ送った。

「兄さん、この車のナンバーを調べてみて。どこから来たのか、どこへ行ったのか知りたい。だいたい午前2時20分頃に病院に現れて、悟は車に10分くらい乗ってから降りたけど、何を話していたかはわからない」

翌朝、翔太は瑠美からのメッセージを確認し、その車のナンバーを念江に送った。

そして念江に電話をかけた。

佑樹とゆみが学校に行くため、念江も早起きしていた。

弟妹を送り出した後、念江は部屋に戻ったところちょうど電話が鳴った。

彼は携帯を手に取り、スピーカーモードにしたところ、舞桜が入ってきた。

念江は少し驚きながらも、電話から翔太の声が聞こえてきた。

「念江、この車のナンバーが昨夜どこへ行ったのか調べてくれ」

念江は舞桜を見ながら答えた。

「わかった」

「うん、お前の電話を待ってるよ」

電話を切った後、舞桜が念江のそばに来て、「おじさんはなぜ車のナンバーを調べさせるの？」と尋ねた。

念江は首を振って、自分もよくわからないと示した。

舞桜はコンピュータの前に座って言った。

「なんのナンバー？教えて、私が調
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