貧乏なフリをした彼氏に裏切られた私、彼のライバルに救われた
ハロウィンの夜、遊園地でアルバイトをしていた。
重たい着ぐるみの隙間から見えたのは、貧乏なはずの彼氏が見知らぬ女と一緒に、楽しそうに話しながら「ロマンチックな告白の象徴」とも言われる観覧車に乗り込む姿だった。
最初は人違いかと思った。
でも、女が彼に向かってこう呼びかけたのだ。
「沢雲くん、私にプロポーズする場所はここにしよう!観覧車が見える所がいい!」
彼氏は笑顔で答えた。
「いいよ、君の望む通りにするよ」
彼の体にフィットする高級なスーツ、そして隣の女の金ピカのアクセサリー。
二人の姿は、まるで運命のカップルのように輝いて見えた。
その瞬間、ようやく理解したのだ。
本当に「貧乏」だったのは、最初から私だけだったのだと。
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