パーフェクト・ウーマントレーニングコース のすべてのチャプター: チャプター 1 - チャプター 7

夫と大喧嘩した後、私はスーツケースを引きずって親友のもとへ逃げ込んだ。「今の私は全然女らしくないって言われたの。彼からそんな言葉をもらうために一生懸命働くのはもう疲れたわ……」「私なしで、彼が仕事と子育てをしながら、毎日華やかでいられるのか見てみたいわ！」私は涙と鼻水を流しながら豊永優里に泣きついた。私の名前は岩本芽衣。結婚して7年になる。3歳の子供がいて、妊娠後、仕事を辞めて専業主婦として家庭に入った。私も以前は活発で可愛らしい少女だったが、生活の苦労でくすんだ顔の女性になってしまった。優里は大学時代の親友で、卒業後も連絡を取り合っていた。以前は直接離婚を迫られたこともあったが、今回は不思議とトレーニングコースを勧められた。「パーフェクトウーマントレーニングクラスって言うんだけど、何回か受講したことがあって、すごく良かったんだ。よかったら一緒に行かない？」優里が言うには、1カ月教室に通えば、そのときから夫に死ぬほど愛される体になれるということだった。控えめに言っても、とても素晴らしかった。でも、授業料は月60万円もかかる！夫の収入は良いが、出費も多く、60万円あれば2か月分の住宅ローンを支払うのに十分だ。私が迷っているのを見て、優里はすぐに思い出させてくれた。「今日、あなたの夫が何て言ったのか考えてみて！彼が言ったのは、あなたは上品な場にも似合わないし、台所仕事もできないってことだよ！」この言葉に私は刺激を受け、夫の私に対する軽蔑的な表情を思い出し、同意するように頷いた。すぐに、親友が私をトレーニングクラスに連れて行ってくれた。このトレーニングクラスはオフィスビル内で開催されており、オフィスビルのフロア全体を占めていて、高級な装飾が施され、非常に高級感がありますかなりの数の生徒が出入りし、高級バッグを持った金持ちの女性も多く、私のような主婦も少なくなかった。驚いたことに、受付係はえくぼが2つあるハンサムな男性だった。若いハンサムな男性は、私が親友から紹介された生徒だと聞くと、すぐに明るい笑みを浮かべた。「岩本さん、優里さんの先生を選びますか？それとも別の先生を選びますか？」私が話す前に、優里はすぐに彼に目配せをした。「彼女に別の先生を選ばせてください！私たちは違わなきゃだめ

以前のあの経験を経て、私は一瞬ためらったが、試してみることに決めた。彼のように、イケメンでスタイルも良い先生が生徒すべての先生に当てはまるのかは分からない。座った瞬間、彼の背中の盛り上がった硬い筋肉を感じた。とてもしっかりしていて、触ってみると手触りがとても良い。「運転！」その言葉通り、私は鞭を振るった。ただしばらくすると、体に違和感を感じた。私は馬に乗るように彼の背中にまたがっていて、どうしても少し不安定だ。彼の背中が定期的に私の脚に押し付けられることで、すぐに違いが現れた。その上、私はスカートを着ているし……このままでは、彼のベストを汚してしまいそうだ。「よしよし、止まって」そんなことを考えながら、私は彼の背中から離れようと焦っていた。しかし、不安になればなるほど混乱し、躓いて、転んでしまった。「お姉さん、危ない！」彼は慌てて手を伸ばして私を助けたが、2人とも少し卑猥な体勢になってしまった。彼は私を助けるために慌てて、私たちの距離は非常に近くなった。私は一瞬にして真っ赤になり、声を出す勇気もなく頭を下げた。しかし、彼は何事もなかったかのように自然に手を離した。「お姉さん、30分の体験授業はもう終わりましたよ。これから個人トレーニングに行かなきゃいけません」彼は私に、もし満足できなければ、別の先生に変えてもいいと言った。「コースにご満足いただけない場合は、3日以内であれば返金可能ですよ」彼は無視できない期待に満ちた目で私を見ていた。私が一言でも不満を口にすれば、次の瞬間には文字通り子犬のように泣き出すかのようだった。私は慌てて首を振った。「満足、満足、大満足、カードは返さないから授業に行って」基礎体験トレーニングが終わり、私はしばらく待ってやっと優里が教室から出てきた。彼女は顔を紅潮させ、受講するコースの内容もよくわからない様子で、それまで平坦だった服装も少し乱れていた。彼女は私を見ると、すぐに勢いよく駆け寄ってきた。「どう？安藤先生の授業はどうだった？」それぞれの先生が生徒に割り当てる授業は異なると言われており、それは先生たち自身の考えに基づいて授業を組んでいるとされている。「彼は……」授業で学んだことを思い出すと、指を握らずにはいられ

授業が終わる頃には、私はガチガチになっていた。心の中にはまるで火があるようで、体の中をあちこちに駆け巡っているようだ。安藤は顔色を変えずに私が脱いだ服を回収し、私の前で待っていた。「お姉さん、元々新しい生徒は5回の授業を受けた後に個人授業の体験をすることになっているんですが、でも僕はお姉さんがとても好きだから、お姉さんには早めに個人授業の体験を受けてもらいたいと思っているんです。今日にするか、それとも……」個人授業の話を聞いて、私は急いで手を振った。「いいえ、いいです。私は基礎コースだけ受けるので、体験は必要ありません」体験授業を受けると、個人授業を受けたくなる。私もそうだった。その10万円はまだ目の前で揺れている。私は断固として拒否したので、安藤は少し反応できなかった。子犬のように長いため息をつき、頭を下げた。「お姉さんは、僕が授業を教えるのが下手だと思っているのですか？」コースの先生たちは基本的に20代前半で、安藤はさらに若い19歳だ。彼は一口ごとに「お姉さん」と呼んで、たとえどんなに辛いときでも心を和らげることができる。「違う違う、あなたはとても上手に教えているわ。私が……」彼が期待に胸を膨らませて私を見上げたとき、私はまだ半分しか言葉を発しなかった。どういうわけか、顔が熱くなって、私は思わず同意してしまった。「はいはい、次回次回」帰ってからもずっと後悔していた。「彼はどうして小犬のように、振舞っているのだろう。私が同意しないとすぐに泣き出しそうなんだろう」優里は助手席に力なく横たわり、呆れて笑っていた。「もういいじゃない、安藤先生は若くて体型もいいんだから、私なら考えずに同意するよ」その後、彼女は車の中で眠ってしまった。彼女が授業中に何をしていたかは知らないが、疲れた顔で出てきた。私は今日起こったことを全て自分で処理するしかない。翌々日、優里はまた私を授業に連れて行こうとしたが、私は気分が悪いという口実で行かなかった。二回授業を休んだだけで、安藤が電話をかけてきた。「お姉さん、どうしてまだ授業に来ないんですか？もしもう授業に来ないなら、上司は私に不満があると勘違いして、お姉さんの先生を変えてしまうことになりますよ」私は息抜きに少し2日間休みたかっただけで、

優里からのこの電話で、理由もなく恐怖を感じてしまった。まるで見えない大きな手が首を強く締めつけているような気がしてならない。心の中はひどく混乱していて、優里に電話をかけてもずっと繋がらない。ちょうど安藤が授業を終え、私がまだ教室にいるのを見つけると、すぐにまた近づいてきた。額に汗をにじませながら、以前のトレーニングウェアに着替えた。「お姉さん、本当に私の個人授業を受けたくないんですか？」今日の個人授業の体験で、私はとても誘惑されたが、優里が言ったことを考えると、私は断固として彼を拒否した。安藤は落胆の色を見せた。おそらく彼は私の決意を見抜いたので、もう私に説得しようとせず、それまでの熱意も失い、すぐに言い訳をして去っていった。私は車で優里の家に戻り、彼女が帰ってくるのを一日待った。電話しても出ないし、メッセージも返ってこないし、不安になって警察に電話した。110番を押した瞬間、携帯電話の画面に夫の誠也の名前が表示された。半月にわたる冷戦の後、彼が私に電話をかけてきたのはこれが初めてだ。数秒のためらいの後、私は電話に出た。「妻よ、いつまで外で遊ぶつもりだ？子供たちも私もあなたがいなくて寂しいんだ」結婚して数年が経ち、私たち夫婦はよく喧嘩をしたが、誠也が折れることは滅多にない。私はしばらく沈黙していたが、冷たく口を開いた。「何しに帰るの？私のことをくすんだ顔の女って言ったのはあなたでしょ？外の女がどれだけいいかって言ったのもあなたじゃない？」誠也は私がまだ怒っていることを知っていて、電話の向こうで深く謝った。私は彼を許したくなかったが、子供の泣き声が聞こえた。子どもを大事に思わない母親なんていない。今回、誠也に一人で子どもの面倒を見させようと決心したのは、彼に少し苦労させるためだ。そうでなければ、プライドの高い男があんなに低い声で私に謝るはずがない。誠也には他に悪いところはないが、ただ感情的な知能が低いだけだ。以前は、彼が外に女性を作っているんじゃないかと思って、探偵を雇ったこともあった。しかし彼はそうせず、毎日仕事に行き、家に帰ってきた。口が悪いだけで、他には大きな欠点はない。私は離婚したいわけではなく、ただ彼に少し教訓を与えたかっただけだ。そして、疲れた結婚生活か