二人の会話を盗み聞きした後、すぐに元の場所に戻った。 まさかつよしが、学識があるように見えて実はただの恋愛バカとは。 父の隣に座りながら、先ほどのやり取りを思い出したが、父には知らせないことにした。 ももこがどんな人間か、他の人は知らなくても、私は十分に知っている。 つよしは、ももこの罠に完全に嵌っているのだろう。 彼が自分でその事実に気づけば、大人しくなるはずだ。 三日後。 私は二人のSNS投稿を注意深く観察していた。 ももこは相変わらずラブラブな生活を投稿し続けている。 どうやらつよしは本当に三日以内に莫大な金額をももこに渡したらしい。 しかし、ももこがそんな大金を一体何に使うつもりなのか? 興味津々の私は、密かに人を使ってももこの行動を監視することにした。 その結果を知って驚いた。 半月の間に、ももこは合計14回もカジノに通っていた。 つよしが「投資」として渡した金を、ももこはギャンブルに使っていたのだ。 一体どれだけの金額を賭けていたのか想像もつかない。 これで、面白い展開になりそうだ。 ちょうど私が、つよしがどこからこれだけの金を調達したのか気になっていた時、彼の借金の延滞に関する通知が家に届いた。 父は最初、関心も見せなかったが、催促者が口を開いた。 「彼はいくら借りたんだ?」 催促者は人差し指を立てた。 「千万円か?」 催促者は首を横に振った。 「一億円か?」 再び首を横に振られた時、父の顔がだんだんと曇っていった。 「まさか......一兆円?」 催促者が指を鳴らし、「正解です!利息も合わせて合計二兆円です」と答えた。 父はその場で倒れた。 つよしはとんでもないことをやらかしたのだ。 父が目を覚ました後、私はももこのギャンブルについてすべてを父に報告した。 父は怒りのあまり血圧が急上昇し、その夜すぐにつよしを呼び出した。 つよしは来るなり、父のベッドの前に跪き、「父さん、ごめんなさい!でも、ももこが投資のリターンがまだ来ていないから待ってくれって。ももこが、この投資は絶対に大きな利益が出るって言ってたんだ......」と懇願し始めた。 ももこが言うには.....
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