俺の名前は小林修、生前は刑事だった。今、俺は死んで、幽霊になり、婚約者の千葉優菜のそばにいる。「優菜ちゃん、大変なことになったんだ、助けに来てくれ!」優菜は中村北斗から電話を受け取ると、迷わず手元の仕事を放り出し、彼の元へ駆けつけた。中村は優菜の初恋の相手で、二人は幼なじみだった。中村が頼むことなら、優菜は何でも聞き入れる。俺はかつて優菜に、「中村のことしか気にしてないんじゃないか?」と聞いたことがある。すると彼女はいつも面倒くさそうに、「北斗くんとはただの友達よ、いい加減に嫉妬しないで」と返した。そして今回、中村は人を殺し、優菜に遺体の処理を頼んだ。彼女はそれを引き受けた。ただ、優菜は知らなかった。その遺体が、俺だったことを。
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