こちらは犬の姿の魔法使いの弟子ワン子
ワン子が跳ばされた場所、此処は森の中のお花畑
花畑の中のワン子は集まった子供のケンタウロス達に遊ばれていた。
「い、いやーん!!ですワン、ワン!」
「おとなしくして、わん子さん」嬉しそうなケンタウロスの少女
少女は嬉しげにわん子に可愛いリボンをつけたり
髪飾りをつけてる服まで フリルのピンクに着替えさせられる!
別の小さな可愛い子供たち(同じくケンタウロス) も
わらわらと・・わん子さんに群がる。
今度は花畑のわん子の方
「なあ!悪いなお前たち!」いかにもいかにも
性格のゆがんでいそうな いたずら小僧達(ケンタウロス)
「ねえ!そのワン子 俺たちにゆずらない?30メートルほどの巨大魚を釣りに行くだが
魚のエサに丁度、その犬が丁度よさそうだ」にやにや 笑う
ああ、僕は釣りの魚のエサ?魚のエサ、餌なの?デンジャラス?わん
「ええ〜っ、ワン!」青くなるワン子
「え!駄目だよ」「そうよ!」 抗議する小さい子供たち
「・・お前達、何をやってる?」
そうして声をかけ 向こう側の森の奥から現れたのは
白銀の髪に銀の鎧をまとった女性のケンタウロス(半人半馬)
そう らせんの階段の女性ケンタウロスと同じ女性であるが
もちろん、ワン子は知るよしもない
「レグルスさま お兄ちゃん達が このワン子さんをお魚の餌にするというの!」
「グルルか・・あの魚 美味しいよな」
一瞬 トロンとした瞳の 嬉しそうな顔をするレグルス
銀色の髪のレグルスと呼ばれた女性ケンタウロス
「ちょおと毒のある腹の部分のさし身は最高の美味 毒抜きせねばならんが」
「そうか!そうか! そこのワン子! なんて偉いだ!
私達の為に犠牲になると!」嬉しそうなレグルス
「魚の餌 ワン?」「餌にはしないから」
「本当に?ワンワン」
不安そうなワン子に対して、にこやかに頷くレグルス
今度はまたケンタウロスの子供達がワン子で遊ぼうとまた、群がる。
「ああああ!尻尾を踏まない!
ひっぱらない!咬まないでえええ!ワン!」
きやお!きょあ! 大騒ぎ!
「あれ でもケンタウロスて?」ワン子は思う
こちらは別の場所
らせん階段を下るアーシュも
ふと気がつき同じ台詞を言う「ケンタウロス?」
同じ事を考える 何十年前に わずかにあった集落は
戦いと疫病で滅んだ・・その姿を消した。
気配に はっ!とするアーシュ 階段から
30メートルはある巨大な「さそり」が現れた!
その頃、らせん階段では アーシュに対して巨大さそりの攻撃が始まっていた!寸前で壁に飛び さそりの毒の尻尾の攻撃をかわす!くるんと回転してジャンプすると 魔法の呪文を唱え アーシュは手に炎の魔法を宿らせる。だが…巨大さそりの甲羅は硬く炎をよせつけない。「ちっ!」舌うちをするアーシュ 毒尻尾がさらに攻撃する、もう一度、回転して攻撃を避け巨大なサソリの背中にとび乗り 、剣を刺し 倒した…かに見えたのだかが…しかし途端に粉々になった!と思うとその身体が小さなサソリのおびただしい数に変化、いや変身したおびただしい数 のサソリの群れサソリの群れは階段の床,一面のあまりの数の多さの不気味な光景に 目を見開き思わず悲鳴をあげそうになるが…少年の姿だが王として虚勢をはるアーシュだった。彼自身彼、アーシュが普段そうしてるように…表情や感情を抑えこもうと…ひたすら必死に歯を食いしばり自らの頭の中で落ち着け!冷静に素早く判断しろ!と自分自身に怒鳴りつけていたのだった。そうして、アーシュは素早く飛びのき 階段の上に素早く移動して 炎の呪文を唱え焼き払おうとする!その時 ガサ! 音がして・・メキメキと…大群のさそりを踏みしめながら、別の巨大なサソリが現れたイラスト ※作者が描いたイラストhttps://estar.jp/pictures/26344849
甘いくちずけ少女の柔らかな唇が強く触れアーシュの口の中、何かの甘い飲み物が口の中に広がる「・・!」「あら、目覚めましたか?」「今、俺に飲ませた物は何だ?」 アーシュは相手に問いかける。彼女はネコ耳片方にはピアス 珍しい首を眺めるエジプト風の宝石をビーズにしたタイプの首飾り白い身体のラインが見える服に胸元に飾り石の金属のベルトでとめている。淡い色をしたストレートの髪に添ういくつかの金の飾りもの 大きな瞳さらに目元を強調する縁取られた化粧アイシャドウがエキセントリック14、15歳の愛らしいネコを思わせる美少女だった。彼女はアーシュを膝に乗せて、膝枕状態で彼女の口づけを受けたのだった「バステイルですわ、アーシュ様」「あ!ダメ、先少しだけ起きないで!サソリの毒で危ないところだったのよ」さて、眉間に皺を寄せて考える時実は巨大なサソリは三匹小さなサソリッドはなんとか魔法で焼き払い残り二匹は同士打ちさせたのだ。ただ、身体に貼ってついた小さなサソリに刺されます大きなサソリの毒の尻尾にも腕がすりその大きなサソリの毒の尻尾にも腕が消えたんだ。「どこかで会った?この声」ああ、あの白銀の髪のケンタウロス(半身半馬)と私は一緒にいました」 「巨大サソリはこの螺旋階段の守り人たちの事忘れてごめんなさい」「間に合えば、怪我などさせずに済んだのに」「アーシュ様 あなたに今飲ませたのは解毒の薬で手当はさせていただきました「しばらくは休息が必要なんだけど」少女バステイルはそう話す。「あなたの大事なお姫様の事で伝えなくて」「それから早く行かないと可愛いワン子さんが少し危ないわ」「……姫!エイルか!エルトニア・・俺のエイルがどうしたんだ!」慌てるアーシュ「それが」バステイルが話し出す。
水の中のエルトニア……。ちゃぽん‥水の音ぼんやりとした意識の中でエイルは思った。「あれ?僕どうしたのかな? なんだか水の中にいるみたい浮いている」「気持ちがいい」目をゆっくりと開けた。水は心地よく 満ちたりた気持ちさえしてくる。向こう岸は浅くその浅い水面をかきわけてバシヤ!バシヤ!と霧の向こうから 白い馬が現れた。いや、馬では、なかった。それは半人半馬白銀の髪の少し筋肉質で 大柄な美しい女「白の国の姫 お目覚めか?」 優しく微笑み笑う「我が名はレグルス白の王国に仕えし一族の一人 そなたの味方」エイルの浮かんでる場所は深く 馬の下半身が半分近く水の中である水に浮かんだままエイルは話かけるのだ。「貴方はなんだか変 いえ、そうじやないの まるで夢の中の伝説の不思議な夢の守り人みたい」「伝説か……では、遠い遠い砂漠の異国 大昔の伝説の話をしてやろうオシリスの神は、セト神に殺され、バラバラにされ 川に流されたがだが 妻であるイシス女神が バラバラになった身体を集め、つなぎ合わせて完全ではなかったものの 生き返らせた」「良いか、落ち着いて聞け 姫は生きてる‥だが、宝石箱の魔力はそなたをバラバラにした」 「!」「姫はバラバラになった自分自身を一つづ集めるのだ」「心配するな エルトニア姫 そなたを愛する者達がお前を守り、バラバラになったお前を集めてくれる」「それから、もう一つ 次に会う私は過去の私 過去の時間、そなたを知らないそして時に敵かも知れない だが、あまり気にするな」「それから、もう一つ、大事な事だ! 必ず 彼らはお前を見つけだす」「少年の姿をした黒の王と可愛いわん子だ そなたを守る」「そう、どんな姿でも大丈夫 元の姿に戻れる」今度はいきなり!エイルの顔を見ながら 突然にレグルスは大笑いした!「目を覚ましたら 大急ぎで 逃げる事!」 「良いか!」「急がねば そなたは魚の餌になるぞ!」 「良いな!」言葉じりに なおも笑いを堪えながら 白銀の髪のケンタウロスレグルスは言ったのだった。言葉じりに なおも笑いを堪えながらしっかり、しっかりと念をおされる 奇妙な助言、アドバイスに悩みつつ今度は本当にゆっくりと目を覚ますエイルイラスト ※作者が描いたイラストhttps://estar.jp/pictu
エイルは目を見開き パチクリとまばたきあれ? ここって 水の中・・ん! 手がお魚のヒレになっている。足も金魚というよりベタみたいなヒレ赤い様々な色が混ざっりあった綺麗な色のグラデーション大きさは かなり大きめに…これはコイかタイでええぇ〜! エイル、お姫様らしからぬ悲鳴が上がる!お・さ・か・な・・・にお魚な^^^^ 僕!!お魚になった わ・た・し・・僕?き・ぎゃあああう!うひゃあああああwwww今少しお姫様らしからぬ悲鳴!そうして先程の夢を思い出す夢の中の白銀の髪のケンタウロス 半人半馬の女性の話を思いだす心配するな 必ず元の姿に戻れるとそしてそうだ! 大急ぎで逃げろ???そう、彼女・・白銀の髪のケンタウロスは言っていた?暗い底無しの暗い水の底から奇妙な寒気のする気配…殺気??恐る恐る…ゆっーくり振り返る。ギラン!光る瞳に巨大な魚が魚()が大きな口を開け鋭い無数の牙が今にもエイルを襲うべく白く光る。ぎ、ぎ、ぎ ぎゃあああ ひあぁ!ダッシュで バシャバシャバシャバシャ 回転するかのごとく 華麗な見事なヒレさばき!お魚になったばかりにしては上手にヒレを使いこなす お姫様のエイルであったがんばって!ニヤン 食べられるよんニヤン!あと、ばらばらになった、お姫さまの身体?を捜すニャん!わん子さんね巨大なお魚さんに食べられるかもニャン と誰かの声誰? 誰の声?僕の事をからかっている?あ、それどころじゃない!このままでは ワン子さんより 先に食べられるううう!! 魚のエサになりそうなワン子さん…先程の言葉を素直に信じる…エイル?ワン子さああああん! 先に魚に食べられるかも!お魚のお腹で待ってるねえええええ!!!!アーシュによろしくうううう
今度は花畑のわん子の方 「なあ!悪いなお前たち!」いかにもいかにも 性格のゆがんでいそうな いたずら小僧達(ケンタウロス) 「ねえ!そのワン子 俺たちにゆずらない?30メートルほどの巨大魚を釣りに行くだが魚のエサに丁度、その犬が丁度よさそうだ」にやにや 笑うああデンジャラス?わん「ええええ!」青くなるワン子「え!駄目だよ」「そうよ!」 抗議する小さい子供たち 「・・お前達、何をやってる?」 そうして声をかけ 向こう側の森の奥から現れたのは白銀の髪に銀の鎧をまとった女性のケンタウロス(半人半馬)そう らせんの階段の女性ケンタウロスと同じ女性であるがもちろん ワン子は知るよしもない「レグルスさま お兄ちゃん達が このワン子さんをお魚の餌にするというの!」「グルルか・・あの魚 美味しいよな」 一瞬 トロンとした瞳の 嬉しそうな顔をするレグルス銀色の髪のレグルスと呼ばれた女性ケンタウロス「ちょおと、毒のある腹の部分のさし身は最高の美味、毒抜きせねばならんが」「そうか!そうか! そこのワン子! なんて偉いだ! 私達の為に犠牲になると!」嬉しそうなレグルスかくして巨大魚グルルを釣る準備中のケンタウロス(半人半馬) ご一行さまと魔法使いの弟子のわん子巨大なミミズを取るべく大型クワで土を掘り起こし「出るわ出るわ!巨大なミミズ!きゃー!からんできますワン!ワン!」「大きいです一メートル近いです!ワン」「あははは!今日は大漁だ!ワン子!もしかしたら、巨大魚グルルもだが久しぶりに例の魚 幻のアカアカも取れるかもな!」と超ご機嫌な白銀の髪の女性ケンタウロス(半人半馬)レグルスとその仲間の子供達「幻のアカアカ?って?ワンワン」「アカアカも知らないのかよ!」とケンタウロスの子供「アカアカは 金魚に似てタイぐらいの大型魚で内蔵も美味いだ!」と同じくケンタウロスの子供「やはり刺身が最高だな」想像しただけで 幸せそうなレグルスさん「そうなんですかワン!」うなづく ケンタウロスご一同さま。「さあ!行くぞ釣具に網に…変身用の魔法玉」「変身用の魔法玉?なんですかワン」「これだよ! 」小さなピンポン玉ほどの玉青く透明な宝石で 中に大きな魚のウロコのような物が幾つか入っている。レグルスが魔法の言葉を唱えるとレグルスの半
レグルス達は水中での活動の為に手にした変身の魔法玉と呼ばれる小さな玉を使い魔法玉の変身の魔力で自分達自身に魔法をかけた。その魔法で…半馬部分の自体がウロコに被われ、手足の部分には水かき、耳も変化して変身首筋にはエラ上半身の身体には薄いウロコの鎧。髪をまとめて 魚をモチーフにした兜をかぶる「この姿、海馬の姿なら水の中で自在に動ける」笑うレグルス「さあ!行くか!魚のグルルが上手く釣れたら わん子にも沢山ご馳走するからな!」「グルルも上手いが アカアカも上手いぞおおお」とレグルス「え!本当ですか!ワンワン!」とわん子「巨大金魚??アカアカ、どんな魚かな…ワン!」くしゅんん! 慌てて周りを伺う現在巨大魚グルルに追われ、岩場に隠れてるお魚…!巨大金魚ことアカアカに変身中のお姫様ことエイル果たして、彼女の運命は!!!!!巨大魚グルルのごはんになるのか! それともレグルス達とワン子の料理として美味しく食べられるのか?「あれ、ワン あの向こうの洞窟って」ワン子が左手の奥を指さす奇妙な気配と吹いてきた風が気になったようだった。「こら!わん子そっちへは駄目だ!」「わん?」「その先の左の向こうの洞窟には(骨の原)と言って そっちに迷いこむと どこに行くかわからんぞ!迷い込んだ者たちの骨が地面を一面に覆いつくしてる」「へ、そうなんですかワン」そうして レグルス達が釣りを始める湖洞窟の中にある美しい洞窟は水をたたえ差し込んだ光に輝く。
地底湖で…レグルスが嬉しそうに なにやら持っていた袋から何か取り出すレグルス包んでたのはドリアンというフルーツけっこうくさい臭い毒々しい色の別種のドリアンすおお〜ごく・・くさい。沢山ある果実のドリアン ぱくん~~と一口むくと口にほおり込むレグルス 「うまいぞ、ワン子」「僕、遠慮ですワン」「レグルスさま僕らにも」と嬉しそうなケンタウロスの子供達ケンタウロスの人達は この果物が好きらしいワン。持っていた短めの剣で残ったドリアンをバラバラにすると 洞窟の青い綺麗な湖に ほおりこむ「魚どもが臭いにつられるんだ♪」あと 撒き餌の大ミミズを二、三匹湖にポイポイ更に「がんばれ♪わん子」「へっ?」 縄で突然ぐるぐる巻きにされ そのまま、湖近くに ポぃ! つるされる。「話が違うじゃないですかああああ!」とわん子の悲鳴?さて ここで問題です?わん子は・・1)右に身体を大きく揺らし「うわ~~んん ケンタウロスのお姉さんのバカバカばかああ」2)左に身体を大きく揺らして 「うわ~~んん アーシュさんのばかああバカ、バカ助けてに来てくれないなんて酷いワン!!」で(1)の場合ひゃあああ!!お助けええええ!!!ワンワンワンとわん子の悲鳴が洞窟の湖に鳴り響く!!食べられるう〜うう!!大きな小型クジラ(シャチ?)ほどの魚が 鋭い牙を光らせながら飛び上がり わん子に向け大きな口開けジャンプ!右に 身体を大きく揺らして「わーーーーーん ケンタウロスのお姉さん!の大嘘きいいいい!!!レグルスさんのバカバカバカ!」レギウスさん達が槍や網を投げたものの 間に合わずパク!!!!食べられた ごちそうさま「わん子 すまんわん子は けっこう可愛いかったな」「ああ、グルル(巨大魚)食べたかった」 とケンタウロスのお姉さんことレグルスさん「レグルスさま!グルルもアカアカも残念ながら、取れませんでしたが!大漁です!」 「おお!そうか」嬉しそうなレグルスさん!(それだけですかいいい! ひど〜おおおおいいい、酷い!!ワン、ワン)バットエンド編でした・。では2の答えへでは2の答えへ にアーシュ登場2)左に 身体を大きく揺らして「わーーーーーん アーシュさん助けて!!!来てくれないなんて アーシュさんのバカバカバカ!」「きやああああ!!
「あ、ああっ、ああ! 魚達がああ!お前 なんて事をするんだ!」小さな魚達が落ちてきた大魚に驚き、魚達は逃げてゆく。あ!あれが…まだ少し小さめのグルルかな?他にも大きな魚が2匹いた!! あ、逃げた。あれ、赤い巨大金魚がいる?もしやアカアカ?「ああああ!〜魚達が、がああ〜っ!私達の獲物、私達のご馳走が〜」と落胆する ケンタウロス(半人半馬)の白銀の髪のレグルスとその小さな仲間たちレグルスを見て眉をひそめるアーシュ「あれは、あの時の…?」らせん階段であった白銀の髪のケンタウロス(半人半馬)眉をひそめるアーシュあの時のらせん階段であった半人半馬白銀の髪のケンタウロス(半人半馬)……あの彼女レグルスの言葉を思い出す「過去の私はお前を知らない」自分は『未来の亡霊レグルス』と名乗った・・・・・・・・・しばし考え込むアーシュことアーシュラン。縄に縛られ半泣き状態のわん子わん子を縛ったのは…?間違いなく白銀の髪のレグルスというケンタウロス(半人半馬)最初は敵?だという事か?考えを巡らせるそう言っていた。「おい、そこの馬女」低いゆっくりとした口調で、やぶ睨みしつつ問いかけるアーシュ。「馬、馬おんな?だと…?」カチン! 敵意を感じるレグルス。「お前!俺達のレグルスさまに 失礼だろう!!」小さな仲間達(ケンタウロス)「うるさい!ガキは黙ってろ」とぼそっとアーシュ「ガキだと!」とケンタウロスの少年「ふん、ガキども、お前達、うるさい」この辺からアーシュさん、てば言いたい放題の悪口暴言
「え!エイルさん!!」 「あ!ワン子さん」黒の王宮 お城の大きな庭に立つ美しく着飾ったエイル、未来の時間にいるエイル「き‥綺麗ですワン びっくりしました!ワン」 綺麗な大きな髪飾り・・耳飾りに 複雑な形に結い上げて髪に挿し飾られた小さな真珠やダイヤが煌いているワンドレスも金の縁取りの刺繍が素敵です。胸元のベルトも大小の色とりどりの宝石がちりばめられてます 首飾りや 腕飾りも綺麗口紅もサクランボ色の綺麗な色ですワンワン「うふ、有難うワン子さん 最近はちょおとだけ・お洒落してるの」「国同士が仲良くしてもらう為の大事な外交でとても大切な大きなパーテイや茶会があってたから」「あれ!目元が赤い!少し濡れてます‥もしかして泣いてませんかワンもしや!アーシュさんが何かしたんですか?ワンワン」「ちょっと違うけど、本当はそうかも‥ね」くすっと笑うエイル「ああ!そうだワン子さん そうか!今は時間の旅の途中なんだね!!」うんうんと頷き、庭の花園にワン子の手を取り引っ張ってゆくエイル途中でお腹を抑えてちょっと吐きそうなエイル「大丈夫ですかワンワン」「うん、ごめんちょっと食あたりかな 最近、時々あるんだけど」すたすたと庭園、庭の奥へ歩いてゆく二人「あ、いた!見てこの蝶だよ これが・・僕」羽の片方が白、片方は綺麗な青色 瑠璃色の変わった蝶「皮袋のオルゴールを開けて、ワン子さん。」エイルさんの手に止まった蝶がオルゴールの音楽に反応して白く輝く宝玉に変身した蝶・・そして宝玉はオルゴールの中へ「時間の扉は その花園の中に出現してるよ僕にとって過去の出来事だから知っているんだよ 実は未来のワン子さんに聞いたの うふ」「じゃあ!僕・・ええっと私ねこれから準備があるから、名残惜しいだけど、行くね ワン子さん」「行く?って?エイルさんワン!」「僕いえ私、白の国に帰ることになったんだ」寂しげにうつむくエイル
「昔の俺 アーシュ・・!」「!!」驚き茂みから出てくる時間の旅の途中である子供の姿 アーシュ・・。「どうして、エイルを白の国へ帰そうとしているんだ?」未来の自分に問いかける素直な疑問を口に出して問う子供姿、少年のアーシュ「・・戦いがはじまるんだよ 無事に生きて戻れるか判らない」淡々と話しかける未来のアーシュ「地に伏せて血だまりの中で命を絶たれるのは 戦士の定めか」「このまだ戦いは止められないのか?」今の自分、少年のアーシュは再び問いかけるその言葉に首をすくめる未来の大人の姿のアーシュ アーシュラン「知ってるだろう・・今は新たな敵、雪深い北の巨人族たちとの戦争は止められない」「戦いの種は長い年月 数十世代も前、俺が生まれる以前から蒔かれたもの幾重にも罠のようにクモの巣のようにはりめぐっている」「わかっていても、刈り取る事が可能なら・・よかったのにな」「もし、運命を変えられるなら・・」「その時間、その時を大切に・・な 愛しい人に大切な友や仲間 笑いあえる時間を大切に それが恵み・・というものかも知れないな」「じゃあ!な」 未来のアーシュは先に行ったアルテシア姫の後を追い歩きだす。だが、思い出したように振り返り「ああ、そうだ!ワン子と捜しているエイルの身体宝珠は向こうの先の庭にある」指を指す未来のアーシュ未来の自分・・彼を見送ると アーシュは唇をかみ締めて指差した方に走り出す少年のアーシュ
「いいか エイル、エルトニア・・リアンの所に行くんだ 判ったな」優しい声でゆっくりと話しかけるアーシュ「リアん兄さまの元に・・白の国に僕の国へ帰れと?」「ねえ!迎えに ちゃんと迎えに来てくれるの?」黙ったまま・・エイルを見つめるアーシュ「今はまだわからない でも、約束するから」エイルの涙をその指先でぬぐうと顔を近づけ 口づけを交わす「アーシュ・・アーシュラン」「約束するよ」エイルに向かって 微笑むアーシュ「必ず、待ってるから・・待ってるから・・」何度も振り返り 庭の奥に消えていくエイル「王・・黒の王 火焔の王さま 私のサラマンデイア様」 声をかけるのは 長い黒髪を上に丸く結い上げた女騎士。美しいメリハリのある身体をかっちりとした銀色の鎧に包み込んだリュース公女 アルテシア姫「結局、貴方も 先々代の王同様に・・私のおばあさまのように」白の国の姫君をエルトニア姫を手放すのね」「可哀想なエイル そして・・貴方・・」悲しげにつぶやくアル、アルテシア姫「私のおばあさまはエイル同様白の国からの人質で 先々代の黒の王と恋に落ちてたけど」「でも、結局は白の国にも戻れずに、黒の貴族のリュース家に嫁いで・・」「エイルの母、エリンシア姫…優しくて綺麗で、早く母を亡くし、父は姫を娶るつもりで…」「でも、エリンシア姫は非業の死を」「……私にとってエイルは妹のような存在、母親の分まで幸せになって良かったのに」「私は悲しいわ」「アル、アルテイシア リュース家の姫君」「行きましょうか・・私の黒の王さま リュース家は貴方達、王家の剣、盾でもある」「騎士として、今も昔も王家ともにあるわ」「ああ」うなずく アーシュランだが、彼は ハッ!と気が付いて・・「すまないアルテシア 俺のリュース準将軍殿・・少し先で待っててくれないか?」頷き それからアルテシア姫が先にいった事を確認して未来のアーシュは茂みに向かって声をかける。「そこにいるのは、知ってる何せ、俺にとっては過去の出来事だからな」苦笑 くす・・と笑う。
「あれ!アーシュさん? また、はぐれたみたいですアーシュさんはいずこ??」一人きりにり、はぐれたワン子が呟く。一方、アーシュの方は……。「俺は戻って来たのか? ここは、黒の国の王宮 俺の城だ…間違いない!」そうして庭園の中の茂みに迷いこんでいるアーシュだったが…。庭園、此処は花の香りが漂う、綺麗な緑に噴水庭園の白いレンガの道が見えてそこに踏み出そうとした その時だった。「いや!アーシュ」 若い少女の声がしたのだった。「なんで、そんな事を言うの?僕は白の国へは戻らない!アーシュの傍に居るよ 僕は絶対、アーシュの傍に居るから」庭園 その庭の片隅のテラスエイルのお気に入りの場所に二人の人物が抱き合って立っていた一人は綺麗な髪飾りで髪を結い上げ、美しいドレスを纏った金色の髪の女性それにもう一人は・・鎧を身につけた二十歳前後の男性男性は肩ほどにのびた黒い髪を金の留め物で一つにたばねて鎧をまとっている。そして、彼は泣いてる女性美しい金色の髪をした女性を抱きしめているのだ。あれはエイル・・?俺のエルトニア、俺のエイルか? それに抱きしめてるのは俺…俺なのか…二十歳前後の男性 未来の俺なのか? という事は…?という事は此処は…?未来の時間なのか?それは間違いなく、おそらくは7,8年前後の近い未来 数年後の未来のアーシュだった。
次の日の朝・・まだ少し顔色が悪いアーシュさん「大丈夫ですか?ワン」レグルスの言葉に頷くアーシュ 深々とフードをかぶり‥迎えに来たレグルスさんと一緒に支払いを済ませ 早々に宿を出発する。街を抜け人目がなくなると「いいから無理せず私の背に乗れ‥アーシュ」レグルスさんの言葉に再び、頷き その背に乗る。「森の奥、こっちだ」ぱしゃん! 小さな魚が跳ねる。森の奥にある小さな泉・・泉の水は不思議な色をしてたワン 虹のように様々な色で煌き近くに行き すぐ傍の顔を近づけると‥銀色に輝く鏡のようでしたワン「私が触れても鏡のように硬くて手を触れる事も出来ないだが」泉にふれるレグルスさん「ケンタウロス族に伝わる伝承では・・ケンタウロスの賢者に神に時間の旅を許された者」「許された時間の間だけ、この泉の中の扉に入れるそうだ何故、お前達が時間の旅をしているか‥不思議だがな」皮袋のオルゴールが発光して 優しい旋律が鳴り響く泉は反応して 青い光を放つ「どうやら扉が開いたらしい 行け二人とも!」ワン子は皮袋を握りしめアーシュはうなずくとワン子の手を取り泉の中に足を踏み入れ 二人は青い、青い光に包まれましたワン☆気がつくと、ここは黒の国のお城でしたワン!・・・・・!おや!ここは見覚えありますワンワン☆少し前にワン子はここに薬を届けた事がありますワンここは・・アーシュさんやエイルさん(現在 17歳のエイルさん が住む黒の国のお城です!ワンワン☆)
アーシュさんはゆっくりと顔をレグルスさんに向けて、暗黒大魔王のような、ものすごい表情で睨み付けてますワン「こら!馬女!小さなエイルが起きるだろうが!その口を縫いつけられたくなかったら 少し黙れ、馬女!」 「なんだとお!また水竜を召還して地の底深く沈めてやろうか!ガキ!」「ここで…?湖でない…召還に必要な大量の水がない!此処でやれるもんなら、やってみな!デカ馬女」そこにワン子が慌てて言う「駄目です!ワンワン 宿屋で騒がない! アーシュさんは今は姿を隠さないとまずいでしょ!」 「それに今 一緒に仲良く(?)いるところを見られたら、レグルスさんもまずいじゃないですか?」「エイルさんを城から連れ出したのはレグルスさんだし…だしワン」ワン子のダメ押しに 思わず口をつむぐ ご一同様「まさか、わん子に諭されるとは!」「ああ」冷や汗の二人「ふうぅ…」ため息をついて、アーシュさんは一言「ワン子は手伝え、レグルス、数十年前の約束を今、すぐにはたしてやるよ」「どうする気だ?」「何かうまい理由をつけて店の奥の厨房を借りる」 「材料も調達してと‥…まあ、アカアカとかの材料はないが何か美味いもん作ってやる」アーシュさんは残り物で それは美味い料理を沢山沢山、料理を作りましたワンワン。白身魚のカレー風味 野菜のポタージュ ジャガイモの冷たいスープ。魚の入ったリゾットに 鳥肉のグラタン ぴり辛のタラモサラダグレープフルーツにオレンジ 林檎などの果実を細かく刻んだものソースにあえたサラダトマトと挽肉のソースのパスタスコッチエッグというゆで卵に挽肉を包んで油で揚げたものジャガイモを使ったシェパードパイ東洋風の挽肉の饅頭に こちらも東洋風の料理で鶏肉を丸ごと使う料理で 肉の中にもち米や栗 赤いクコの実をつめてコトコト 薄めの味のスープで煮込んだ料理なんでも、サムゲタンというそうですワン甘く煮込んだ果実入りのクレープ チョコムース。 ミントとレモンと蜂蜜入りのゼリ店にあった 紅い果実のお酒を部屋に運びこむ「う…うまい!うまいぞ!!はあ、あいつらにも食べさせてやりたかった」あまりの美味しさに涙目モードのレグルス料理の素晴らしさに店の主人は関心しまして そこで、口止めをかねて(なにせ アーシュさんはその黒髪などの特徴から、すぐ隣国の
バタバタと階段を駆け上がる音がする!隠れる暇もなく 勢いよく扉が開く「ワン子さん!拷問うけたって!聞いたけど大丈夫なの!無事!」と小さなエイルポカポカと……はあ、ため息をつきながら、後を追いかけて 一緒に入って来るケンタウロスのレグルス「まったく、しまったもんだついつい 差し出された美味い菓子と美酒にワン子の居所を口を滑らせてしまった‥はああ」…ため息をつくレグルス「おや? 逃げもしないでこんな所で何をしている?黒のアーシュラン殿」怪訝な顔をしてレグルスは言う目を丸くして!口も聞けない小さなエイルさん「えええっつと・・どうしたもんかな?」とアーシュそれで…エイルさんは泣きながらアーシュさんに抱きついたままである。「その、もう泣くな、エイル」 「行かないで・・行かないで・・」と泣くエイルさん(子供のエイルさん)「ほら、あんまり泣くと目玉がウサギみたいになってしまうぞエイル」ああアーシュさん 相手がエイルさんだと めちゃ優しい優しい「アーシュなんか変? アーシュがそんなに優しく笑った顔、見たのは初めて」「いつも不無表情で、どこか不機嫌な顔をして少し背が高いそれにそんな表情豊か…だった?」不思議そうに見つめるエイル「ええ‥っつと」ハッ!として大きく目を見開き思わず瞳をそらして天井を見てしまうアーシュあああ、焦ってます‥ワン。ぴくん!として眉をあげるレグルスアーシュさん おもむろに口を開き「いいから、もう心配しなくていいから」エイルさんを抱きしめる そして 小さく眠りの呪文「あ、また、じゅ・・呪文・・・ひどいや、アーシュ・・」ことり‥と眠ってしまうエイルさん。ひょいと抱きかかえて寝床に連れてゆき そおっとベットに乗せて、毛布をかける。ふと眠りに落ちる前に言ったエイルの言葉また、呪文?また?つまり もう一人の俺も・・十年前の俺も・・同じ手を使ったのか? ちょっと冷や汗をかくアーシュ「おい!お前は!」 びし!とアーシュさんを指を差す!ケンタウロスのレグルス「十数年前、私の大切なアカアカを横取りして 約束した絶品お魚料理を作らなったアーシュだな!」昼間の・・そして、先程までの アーシュ殿とか憐憫やら同情に満ちた優しい扱いそれに先程までの優しい言葉は、一体どこにワン?数十年もたつというのに・・そ
ワン子は 可愛いフェアリー亭という酒場に入りましたワン! 二階に上がろうと階段に上がってゆくと「!」「ワン子か?」 フードを被った少年が声をかける。「アーシュさん! アーシュさんだああ!ワンワン!ねえ、大丈夫ですか? 味方の黒の国の兵士さん達とは会えましたか?ワンワン!」「何を言ってる?さっきの骨の野原で頭でも打ったのか?ワン子?」「え? じやあ! アーシュさんは・・今のアーシュさんなんですね☆ ワン」?? 顔をしかめるアーシュさん「すれ違った 俺にそっくりな過去の俺か?」その後、宿の部屋でくつろぎながら ハーブのお茶を飲んでますワン。「ふーん そうなのか?ワン子」「はいですワンワン」確かによくよく見てみると・・少しだけ今のアーシュさんの方が大きい。過去のアーシュさんは12歳前後、今のアーシュさんは13、14歳ぐらいそれにどこか張り詰めて無表情だった10年前のアーシュさんと比べて表情が豊かです‥ワンワン。つまり、明日にでも人身御供‥処刑されそう‥という状況なら あんな風になるのは、当たり前だよね・・ワン結構ハードな子供時代だったアーシュさんでも本人 薬のせいで記憶喪失になって覚えてない!て言ってましたけ・・ワン。「と・・なると 間違えられて捕まって、処刑されたら、大変だな!ここの世界のエイルは無事に会えたそうで、宝珠も確保したし」「早めに逃げ出さないと やばいかな」アーシュ
過去の時間の中、過去のアーシュ、自分が城から逃げ…逃亡しているのを木の上で見ていた未来、今のアーシュそして、ワン子の方は……?◆ ◆ ◆ワン子さんはレグルスさんにこってりと絞られ(どうやら、昔の数十年前の魚料理を食べ損ねた恨みらしいワン(汗))牢屋に入れられたワン ああ,涙 ワン暗い牢屋の中で シクシクと泣いていたら……あ,あれ!小鳥さんの姿のエイルさんがやって来ましたワン。小鳥さんがゆっくりと淡い白い光を放ち 人型を取る「え、エイルさん!ワン」そこには透ける身体の精神体の17歳の姿の綺麗な少女のエルトニアことエイルが立っていた。「有難うワン子さん」嬉しそうなエイル 「でも、ごめんね、牢屋に入れられてしまったね」表情を曇らせる。「だ、大丈夫ですワン!きっと、きっと!なんとかなりますワン☆」明るく宣言する!ワン子(でも、多分・確証はない☆)顔をかたむけ、静かに優しく微笑むエイルさん白い光は大きくなって、小鳥さんは白い宝玉に変身、変化した。いつの間にか、エイルさんの部屋に置き忘れてたはずなのに皮袋がポンとワン子の横に皮袋から 宙を浮かんで出てきたオルゴールは音楽を奏でながら,ゆっくりと開き、前の魚から変化した時と同じように白い宝玉は呼ばれるように、ふわり・・と浮かんでオルゴールの中に納まった。わん子はオルゴールを皮袋にしまうワン。そして、次には…?カチリ!扉を開ける音!「ワン子出るんだ!」とレグルスが慌てているように言う。「少しまずい事になった、思ったより状況が良くなくてな…ワン子 お前が黒の国の間者スパイと思われてる」「え!ワン!」 「お前、リアン殿を眠りの粉で眠らせただろう?」「えええっと!」 (心の中で バレちゃいましたワン☆)「後からエルトニア姫が きっと自分の指示でワン子に頼んだと言うとは思う そうしたら、絞られる程度で済むのだが」「それが間に合わないと…ワン子、お前は、まじで、本当にそれは、ひどく酷い拷問を受けるぞ!ワン子」という訳で‥「こっちだ ワン子 いいか、此処から逃げろ」レグルスさんに連れられてワン子は塀の小さな穴から逃出ですワン!「ワン子は街はわかるか?あちらの丘に灯があるだろう 街にフェアリー亭という あの店、フェアリー亭はそれは美味しい酒と食事の宿兼食事処の店があって