第5話

担任先生は私に心理的な問題があると疑って、委員長に私と話すように頼んだ。

嫌だったが、彼はやむなく不機嫌そうに私の隣に座った。

私は直接口を開いて尋ねた。

「長谷川絵里は全然存在しない。だからこの前突然とても怖がったのは、林のせいじゃなく、私が長谷川絵里のことを言ったからでしょう？」

委員長は目を見開いて、しばらくしてようやく唾を飲んだ。「そうでもない。実は中島葵から聞いたんだ。あなたは空気を長谷川絵里と呼び続けて、一緒に食事をして、家に帰る......

でも一番恐ろしいのはそれじゃない」

委員長は苦しそうに左右を見回して、体が少し震えて、慎重に私に尋ねた。

「長谷川絵里はここにいるか？」

私は首を振った。「昨日から、消えてしまった」

私はまだ彼女が消えた理由を知りたかった。

委員長はそれでやっと息を吐きながら言った。「もともとあなたの頭がおかしいと思った。でもあの日僕たちが廊下で話している時、太陽が照りつけてきた。

あなたの影の隣に、もう一つの影を見た」

私の隣は肉眼で見ても誰もいないのに。

何のきっかけもなく、一つの影が増えていた。

「肝心なのはその影が」

委員長はここまで言うと、唇を噛みしめて、目を閉じて、やっと勇気を出して言葉を吐き出した。

「頭と体は分かれていて、中間はただ数本の糸で繋がっていた」

私もその場でびっくりして立ち止まった。

彼は尋ねた。「僕も想像できない。もしあなたの目に彼女がそんな姿だったなら、そんな恐ろしい人とずっと付き合えるなんて」

だから彼は当然のように私も恐ろしいと思っていた。

「いいえいいえ」私は急いで否定した。「私の目には彼女は普通のようだ」

私は全てのことを彼に話して聞かせた。さらにコンビニで長谷川絵里を見えるおじさんのことまで言及した。

これで委員長が疑問に思って困惑する番になった。

「もしあなただけが彼女を見えるなら、なんとか空想で作り出されたものとして理解できる。

でも僕が彼女のおかしな影を見えるし、コンビニのおじさんもあなたと同じように本人を見えるって、本当におかしい」

しばらくの沈黙の後、彼は突然跳び上がった。

「あ、そうだ。まで尋ねていなかったけれど、あなたは長谷川絵里と中島葵と一緒に林に行ったことがある？」

私はうなずいた。「林と関係がある？」

「もちろん。