The Fallen Luna

The Fallen Luna

last updateLast Updated : 2023-11-05
By:  MoonamoreOngoing
Language: English
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1 rating. 1 review
21Chapters
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Love or Fate #1 "Run. As far as you want, Winter. But remember, I will always chase after you. Surrender to me or live on the run. Your choice.” After getting hurt and betrayed by her chosen mate and pack members, Winter escaped and promised never to believe in the concept of mate anymore. She lived well by herself until one day, the Moon Goddess played a prank on her fate by making her meet with her fated mate, the Alpha of Dark Moon, Dante Verlice. Despite the heavy pull toward Dante, Winter still wants nothing with him, but Dante is hellbent on making her his Luna. With Dante's unwavering spirit to pursue her, the ghost of Winter's past came to the surface again. Torn between love, desire, and fear, which path will Winter take? The one that led her straight into Dante's arms, or the one that pushed them far apart. Follow Winter's journey as she deals with the trials of love.

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Chapter 1

Chapter 1

「信子、君の一言さえあれば、俺は今すぐこの婚約パーティーをキャンセルする」

監視カメラの画面の前で、千葉美月(ちば みつき)は涙を必死でこらえ、張り裂けるような苦痛に襲われていた。

愛し合っていたはずの婚約者が、婚約式の前日にこんな言葉を口にするとは夢にも思わなかった。

そして堀江宏樹(ほりえ ひろき)が約束した通り、婚約パーティー当日、信子の「私に付き合って」の一言で、彼はあっさりと婚約パーティーをキャンセルした。

美月も完全に彼への攻略を諦め、システムに向かって言った。「攻略対象を変更します」

彼女を裏切ったのは宏樹だった。

しかし後に彼女が本当に攻略対象を変えた時、彼女の前で必死に「捨てないで」と哀願したのも宏樹だった。

……

美月が絶望的な表情で監視画面を見つめていた。

画面の中では、宏樹が林信子(はやし のぶこ)を壁際に追詰め、優しい声で言っていた。

「信子、君の身分なんて気にしないと言っただろう?俺が美月のためにした全てのことを見たよね。もし君が離れなければ、これら全ては君のものだ。

君の一言さえあれば、俺は今すぐこの婚約パーティーをキャンセルする」

監視画面の前で美月は手を強く握りしめ、胸を刺すような痛みを感じた。

今日は彼女と宏樹の婚約パーティーの日だ。30分前、宏樹が贈ったイヤリングがなくなったことに気づいた。

それは宏樹が自ら手作りしたもので、二人の婚約パーティーと結婚式には必ずつけると約束していたものだった。

急に無くなったため、美月はあちこち探したが見つからず、監視室で映像を確認しようとした。

しかしそこで目にしたのは、宏樹が使用人の娘を壁に押し付けている姿だった。

監視室の外から警備員の会話が聞こえてくる。

「今日の婚約パーティーは今までで一番盛大なものだよ。結婚式でもここまで盛大にするのはまれだ」

「そうだな、宏樹さんは本当に美月さんを愛しているんだな。今日使われている花は全て外国から飛行機で運ばれてきたものだし、婚約パーティーのデザートも宏樹さん自身が一つ一つ選んだらしいよ」

美月は苦笑いを浮かべた。

確かに宏樹は彼女に多くの特別な愛を注いでくれた。誕生日を祝うドローンの舞、街頭大スクリーンのメッセージ、これら一切の愛の表現に彼は少しも躊躇いを見せなかった。

しかしこの日、監視室の前で、それらの全てが粉々に砕け散った。

元々これらは誰かに拒まれたお下がりだったのだ。

彼女は目尻の涙を拭い、システムに告げた。「攻略対象を変更します」

システムは驚いた様子で「結婚式が終われば、あなたの任務は成功です。今、攻略対象を変更すると、また最初からやり直さなければなりません」

美月は苦笑いを漏らした。結婚式?今は婚約パーティーでさえお流れになりそうだ。

何故なら宏樹のあの言葉の口調はとても真摯で、美月は信子の一言があれば、この婚約パーティーがすぐにキャンセルされると信じていたからだ。

彼女は決意を固めた。「確定です。変更してください」

脳裏でシステムの声が響いた。

「既に報告済みです。記憶の上書きには4日間かかります。4日後、この世界の人は皆あなたの存在を忘れます。その時あなたには新しい身分が与えられます」

美月はドアを開けて外へ出た。

ドアの外で待機していた警備員は彼女が出てくるのを見て、急いで声をかけた。「美月さん、見つかりましたか?」

美月は首を振り、意味ありげに呟いた。「もう探さなくていい」

この品は二人の愛の証だった。今はもう探す必要はないのだ。

美月はそのままメイクルームに戻った。彼女が婚約パーティーのドレスを脱ぎ終わろうとした時、ドアが突然開かれた。

顔を上げると、彼女は息を切らして走り戻ってくる宏樹の姿が目に入った。

宏樹は彼女が普段着を着ているのを見て一瞬固まった。その後、近寄り、腰をかがめて彼女の顔を覗き込みながら言った。

「ハニー、どうしてドレスを着ていないの?気に入らなかった?まだ何着か用意してあるから、持って来てもらうよ」
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Leonora Sterling
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2024-12-03 16:44:36
0
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