Fangs Of Love

Fangs Of Love

last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-13
Oleh:  U.F.ROn going
Bahasa: English
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Xeros Romanov. The last Lycan alive and the Alpha king of all werewolves. Fated to be without a mate for all of eternity. He was terrifyingly cruel and vicious and ruled his people with an iron fist. That all seems to change when he sets his sight on sweet and innocent Cassie, The cursed daughter of an Alpha of a distant pack. He had the world in his grasp but somehow the sweet and untainted girl would become his world.

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Bab 1

Chapter One

氷川静(ひかわ しずか)と時枝修也(ときえだ しゅうや)の結婚式は、半月後に迫っていた。しかし修也は、この土壇場でまたしても結婚式を延期しようと考えていた。

なぜなら、彼の義妹・白石由奈(しらいし ゆな)が持病の発作を起こし、「すべてを投げ出してモルディブに連れて行って」と泣きながら彼にせがんだからだ。

この結婚式のために、静は二年もの時間を費やしてきた。もうこれ以上待つつもりはない。

修也に結婚する気がないのなら、他の男に乗り換えるまでの話だ。

……

修也は試着したばかりのタキシードを慌ただしく脱ぎ捨て、スマホでモルディブ行きの一番早い便を予約した。

「結婚式は数日ずらそう。俺たちの両親には、うまく説明しておいてくれ」

付き合って六年、修也が由奈のために自分を放り出すのは、これで何度目かも数えきれない。

ついさっきまで結婚式への憧れに浸っていたのに、今や静の瞳の輝きは少しずつ消えていった。

由奈のせいで結婚式は何度も延期され、静はとっくに親戚や友人の笑い種になっていた。

込み上げてくる悔しさに、息もできないほど胸が締め付けられ、涙が不甲斐なくこぼれそうになる。

飛行機の予約をした修也が振り返ると、静と視線がかち合った。彼女の涙に濡れた瞳を見て、彼は一瞬たじろいでしまい、バツが悪そうに口を開いた。

「知ってるだろ、由奈は病気なんだ。言う通りにしないと、自分を傷つけてしまうかもしれない。放っておけないんだよ」

静は何かを言おうとしたが、そのとき、修也のスマホが鳴った。

由奈からの催促の電話だ。

修也は優しい声で由奈をなだめ、もう飛行機は予約したからすぐに家へ迎えに行く、荷物の準備をして待っているようにと伝えた。

電話を切り、再び静に視線を戻したとき、修也の目にあったはずの罪悪感はさっぱり消え失せていた。

「もう行かないと、飛行機に間に合わなくなる。試着が終わったら、自分でタクシーを拾って帰ってくれ」

大股で去っていく修也の後ろ姿を見つめながら、静は手のひらを強く握りしめた。

大学時代、修也は学部でも近寄りがたい、孤高の存在として有名だった。彼に想いを寄せる女子は星の数ほどいた。

その高嶺の花を、静は二年かけてようやく手に入れたのだ。

苦労して手に入れた修也を、静はとても大事にしてきた。彼に尽くし、すべてを受け入れ、わがままを言って困らせたことなど一度もなかった。

しかし、どれだけ誠意を尽くしても、修也の態度は常に生ぬるいままだった。

恋人同士のはずなのに、どこかよそよそしい空気が漂っている。

もともとそういう性格なのだと、静は思っていたが、由奈が怪我をしたときの修也の取り乱しようを見て、ようやく気づいた。彼は、決して氷のような人間ではないのだと。

修也に対する由奈の想いは誰もが知っていたが、義兄妹という関係ゆえ、その想いが父親に認められることはなかった。

そのため、由奈は病気を盾にし、静と修也の間に割り込んで仲を引き裂こうとしている。そして修也はいつも、それを優しく受け止めてしまうのだ。

自分は修也と由奈の茶番劇における、ただの道具なのではないかと、静はときどき感じてしまい、吐き気がするほど不快だった。

この六年間、何度も別れようと考えたが、離れようとするたびに、修也は急に優しくなって引き止めるのだ。

そんな繰り返しで、彼女の心はとっくに絶望で飲み込まれていた。温もりも希望もすべて奪われ、虚しさだけが残った。

自分はこんな人間ではなかったはずだ。いつも明るく前向きで、生命力に満ちていた。

それが今では、自分の殻に閉じこもり、不平不満ばかりを口にする嫌な女になった。

ひたすら我慢を重ねた結果、彼女は自分を見失ってしまった。ふと、鏡に映る自分がひどく哀れな存在に思えた。

もうこれ以上、あの人に振り回されるのはごめんだ。彼が二人の関係を大切にしないのなら、こっちだって、結婚式の直前に花婿を別の男にすげ替えればいいのだから!

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Komen

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Aurora
I'm obsessed with Xeros and Cassie. Although i just started the book, I can already see it's going to be a great book. Kudos author.
2024-10-08 18:13:20
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56 Bab
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