家族との関係がずっと良くなかった。もし少しでも関係が良ければ、こんな常識外れで倫理に反するようなことを言うはずがない。私は28歳、幸い時代が少し開けていたおかげで、田舎から出てB市で大学に行くことができた。姉は私より10歳年上だけど、その頃の田舎の家庭では女の子が学問をするなんて考えられなかった。中学校を卒業できただけでもよかった。田舎を出たその瞬間から、私は思想的にこの家庭と完全に切り離されていたのかもしれない。私は愛に欠けた環境で育った。家には母と姉がいたけれど、私は幼い頃から独立心が強く、誰かに頼ることなく自分の力で生きていくしかなかった。ここ数年、唯一私に温かさを感じさせてくれるのは彼氏だった。彼は29歳で、家には二人の弟がいて、幼い頃から人を気遣うことを覚え、長男として時折家族の決定にも関わってきて、両親から信頼を得ていた。だから、性格も良く、私を大切にしてくれている。私たちは仕事を通じて出会い、彼の処世術には本当に感心している。性格も非常に合っていて、彼が一番私のことを理解してくれる人だと感じている。私の実家とは違って、家族の中で「部外者」のように感じることが多かったから。そして、私たち二人とも田舎からB市に進学して、こちらで仕事をしながら生活している。価値観も一致していて、付き合って3年目、今は建材関連の仕事をしていて、収入も安定している。私たちも分かっている、今までの努力が簡単ではなかったことを。だからこそ、二人で力を合わせて、1+1を2以上にしようとしている。そういうわけで、私たちの関係はとても安定している。私たちはこれからもB市に住み続けるつもりだ。結婚を前提に付き合っていて、彼の両親にも会ったことがある。大学では彼より私の方が成績が良かったり、時々収入が多かったりもするので、彼の両親も私を気に入ってくれている様子だ。私は、このまま彼と一緒に過ごすと思っていた。それが、私が最も間違っていた選択をするまで――彼を家に連れて行って母に会わせるまでは。家に着いたその日、母は非常に温かく迎えてくれた。夕食の準備をしてくれて、姉もわざわざおしゃれして出迎えてくれた。その時、私には、母と姉が私の彼氏をとても大事に思っているように感じた。私は少し驚いた。もっと冷たい態度を取られると思っ
Last Updated : 2024-12-10 Read more