この残酷な事実を知ったのは、先週、取引先の接待で夜のクラブに行ったときのことだった。ママが何人かの露出度の高い服を着た若い女性を連れてきたが、その中の一人を一目で見分けた。その女の子は、私の娘の友人関係の中でよく見かける子だった。彼女は娘が通う芸術学校の同級生で、名前は森田だった。森田は白いへそ出しのキャミソールを着て、細い腰を露わにし、下半身は黒いタイトなショートパンツを履き、自慢げに長い脚を見せていた彼女は世間知らずな純粋そうな様子で、その場の華やかで酔いしれるような雰囲気とは少し不釣り合いだった。私はビジネスマナーも気にせず、取引先が何も言う前に森田を手招きして自分の隣に座らせた。こうしたのは、彼女に特別な下心があったわけではない。ただ、大切な娘の友人として、他の男たちに弄ばれてほしくないと思っただけだ。しかも、森田は私に会ったことがなく、私が親友の父親だとは知らなかった。彼女はおとなしく私の胸に寄り添い、隣の取引先が他のホステスに親しげに振る舞っている様子を見ていた。そして、私が彼女に手を出さないことが不思議そうだった。森田は首をかしげながら「おじさん、私って可愛くないの?」と聞いてきた。私は首を横に振り、「君は大学生か?」と聞き返した。「今年大学一年生だよ」私は心の中でため息をつき、やはり彼女だと確信した。娘も同じ大学一年生だった。「そんなにスタイルがいいなんて、ダンス学科の学生か?」「そうだよ。ここでお小遣いを稼いでいる同級生もたくさんいるよ。おじさんって変わってるね、そんなに質問ばっかりして」森田は自ら私の胸に寄り添い、腕で私の首を軽く抱き、顔を近づけた。彼女は優しい声で囁きながら、「おじさんのお金を稼ぐのって大変だね。女の子の方から仕掛けなきゃいけないなんて……」と言った。正直に言うと、妻が他の男と駆け落ちして以来、私は長い間女性と触れ合ったことがなかった。全くそんな気持ちがないと言えば嘘になるだろう。でも私は父親として、母親の役割も担いながら、娘を一生懸命育ててきた。娘が成功し、母親のような道を二度と歩まないようにと願っていた。そんな状況で、彼女の親友に対して邪な気持ちを持つはずがなかった。私は森田を少し引き離して、「君、そんなことをしているのか?い
Last Updated : 2024-11-21 Read more