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第3話

Author: 黒子
last update Last Updated: 2024-11-21 14:02:33
部屋はおよそ30平方メートルほどで、広いダブルベッドがあり、私との距離は4、5メートル程度だった。

ベッドの上では数人が絡み合っていた。

森田は無防備な姿で、二人の男に囲まれていた。

彼女の若く生き生きとした美しい顔が、今では恐ろしく歪んでいた。

部屋には厚いカーペットが敷かれており、彼らは私の存在に気づいていなかった。

不快な光景を目にすることになると予感していたが、

これほど近い距離でその衝撃を受けるとは思わず、

息を飲んだ。

里奈は私が買った白いワンピースを着て、ベッドの端の隅で怯えるように縮こまっていた。

彼女の口には布が詰められ、体は縄で縛られていた。

ベッドの上で繰り広げられる乱れた光景を、彼女は無力感に満ちた目で見つめていた。

女性一人が二人の男性と絡み合い、聞くに耐えない声を上げていた。

よく見ると、その女性は森田にほかならなかった。

その三人はベッドで絡み合い、里奈は隅で震えていた。

彼女が無事で、森田に巻き込まれていないことを確認し、私はほっと胸をなでおろした。

しかし、里奈はまだ彼らの手の中にあり、私は軽率な行動を控え、息を殺して部屋の様子を聞き耳を立てた。

一連の行為の後、彼らは汗だくになり、ようやく動きを止めた。

そのうちの一人の男が試すように口を開いた。「もし奴が罠にかからなかったらどうする?」

その言葉を聞いた瞬間、全身の毛が逆立つような感覚が走った。

罠?

彼らは何か企んでいるのか?

なぜ私と娘が巻き込まれるのか?

森田は慣れた手つきでタバコを取り出し、煙を吐きながら、隅にいる里奈を一瞥して冷たく言った。「大丈夫。あいつの娘が私たちの手元にいる限り、従うしかない」

この言葉を聞いた瞬間、雷に打たれたような感覚が全身を駆け巡り、血の気が引いて頭が真っ白になった。

彼らが仕掛けた罠に、私はまんまと引き込まれているのだ!

「さすがだな、これで山崎さんにも顔が立つ」

山崎?

この名前が耳に入った瞬間、私の注意を引いた。

「その金のことを考えるだけで、たまらなくなるぜ」

その男は興奮した様子で、森田に手を伸ばした。

思い出した。

あの山崎という男は、私も知っている。

しかも、私の会社のライバルにあたる存在だ。

最近、私が主導する新型バッテリーの開発が進んでいるが、山崎が私を引き抜
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