Blood Rose

Blood Rose

last updateLast Updated : 2024-07-30
By:  justPrayeOngoing
Language: English
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Synopsis

When small town girl, Rosette, finally leaves her little town to study at Seattle, she realizes that life outside is much different from her sheltered life and family complete with romance novels. But when between juggling schoolwork and her job, she falls in love with the perfect man, she soon discovers that even love is different in the outside world, and what she believed from her novels was a far cry from the reality of love.

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Chapter 1

Chapter One

北朝、御所・鳳儀の間。

蝋燭の揺れる炎が、部屋の隅々に貼られた半ば古びた朱色の祝いの字を照らし出し、金箔の縁取りから柔らかな光が漏れ、壁に二つの影を落としていた。

源卿鈴の顔には、ただ忍耐と悔しさが浮かんでいた。

結婚して一年、夫は彼女に指一本触れたことがない。二日前、宮中へ参内した折、皇太后が彼女の平坦な腹を見て、ため息をつき、ひどく失望した様子で側室を迎える話を持ち出した。彼女は結婚して一年が経つのに、まだ一度も同衾していないことを仕方なく告げた。

泣き言を言って訴えたわけではない。ただ、悔しかったのだ。

十三歳の時、初めて彼を見た瞬間から、心は彼に惹かれ、あらゆる手段を尽くしてついに彼の妻となった。どんなに冷たい石でも、いつかは温められると思っていた。しかし、自分の力を過信していたことにようやく気付いたのだ。

夫であるはずの彼の目に、彼女への情や憐れみなど一欠片も見えず、そこにあるのはただ狂おしい憎しみだけだった。

「うっ......」

心の奥底から、理由の分からない怒りが込み上げ、彼女は彼の唇に思い切り噛みついた。

鮮血が溢れ、鉄のような味が彼女の口に広がる。

彼の瞳が暗く沈み、長い体を起こすと、冷たさを帯びた手が彼女の頬をびんたした。「源卿鈴、お前の望み通り今宵限りで同衾しよう。しかし、これからはお前とはただの他人だ」

源卿鈴は笑った。その笑みには絶望と悲しみがにじみ出ていた。「やはり、あなたは私を憎んでいるのね」

彼は青い外套を巻きつけ、強靭な体を包むと、その長い脚で椅子や机を蹴り倒し、家具は音を立てて床に崩れ落ちた。彼の声には冷酷さが滲み、切れ長の眼は彼女を見下す軽蔑で満ちていた。「憎む?お前にはそんな価値もない。ただ、嫌悪しているだけだ。本当に厄介な女だな。お前など、悪臭を放つ虫けらのように忌まわしい。さもなければ、この俺が薬を飲んでまでお前と同衾する必要などなかっただろう」

嵐のように彼は部屋を出て行き、青い衣が扉から消えていくのを見つめながら、冷たい風が吹き込み、彼女の心は瞬く間に冷え切っていった。

彼の声が遠くから響いてきた。「これからは、あの女を主として扱う必要はない。この御所にもう一匹犬が増えただけだと思え」

彼とようやく一夜を共にした。しかし、彼はそんなやり方で彼女の心を粉々に打ち砕いたのだ。

彼女は頭の簪を引き抜いた......

鳳儀の間に、侍女の悲鳴が響き渡る。

「王妃様がご自害なさった......!」

暗い闇が鳳儀の間を包み込む中、侍女長は医師を送り出し、冷たい顔をして部屋に戻ってきた。

「お前が死にたいなら、まず殿下と離縁してからにしろ。御所の地を汚し、殿下に不幸をもたらすんじゃないわよ」

源卿鈴はゆっくりと目を開け、目の前にいる厳しい顔をした老婆を見つめた。

「水......」

喉が乾いて、今にも火がつきそうなほどだった。

「死ぬ度胸があるなら、水くらい自分で汲んで飲みな。こっちはそんな面倒見てやる義理はない」と、侍女長はそう言い捨て、軽蔑の目を向けたあと、唾を吐いて部屋を出て行った。

源卿鈴は体を引きずるように起き上がり、全身がバラバラに砕けたような痛みが走る。何とか机に凭れて震える手で水を一杯注いだ。そして、その水を一気に飲み干し、ようやく生き返ったような気がした。

彼女は自分の手首に刻まれた傷をじっと見つめ、一瞬、呆然としてしまった。今、目の前で起きていることが到底信じられなかったのだ。

幼い頃から神の子と称されてきた彼女は、十歳で高校課程を修了し、その後、広市医学大学に進学し、現代医学を専攻した。十六歳で博士課程に進み、二十二世紀における最年少の博士研究員となった。だが、彼女は医療の道を選ばず、生物医学に転向し、博士号を取得。その後、ウイルス学に没頭し、ウイルス研究所で二年間を過ごした後、大手のバイオ企業に雇われ、脳を刺激して開発を促進する新薬の研究に従事していた。

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