私は腕を組んで、玄関口に山積みの荷物を置く義母と、その後ろに立つぶりっ子ちゃんを冷ややかに見つめた。「祐、紹介するわね。こちらは地元の川井志乃。今年、仕事探しに出てきたの。ちょうど会いに来るつもりだったから、一緒に連れてきたわ。あなたたちもちょうど良く面倒を見てあげてちょうだい」義母は私を押し退け、私の後ろに立つ小林祐に言った。ぶりっ子ちゃんは本当にかわいい名前している。川井志乃はうつむいていたが、ちょうどその時顔を上げたので、私はその視線を捉えて、思いっきり白目を剥いてやった。川井志乃は凍りついたように固まった。初対面でこれほどまでにプライドを傷つけられるとは、想像もしていなかったのだろう。「ちょうど良く面倒を見てあげる、とはどういう意味ですか?どこがちょうど良いのですか?」私は振り返り、義母に穏やかな口調で、しかし容赦のない言葉を投げかけた。「あなたって、どうしてこんなに失礼なの?川井志乃もここにいるのに、そんな風に言われたら、あの子はどう思うかしら、うちのことを」義母はようやく私の方を向いたが、その態度は極めて不満げだった。「では、人を連れてくる前に、私がどう思うかを考えてくれましたか?」「まあまあ」小林祐が間に入って仲裁を始めた。「母さんも好意でやってるんだ。同じ地元の人間だし、この家に空いている部屋もあるし......」言葉の意味は明らかだった。私はそれ以上拒否しなかった。「分かりました。では、彼女に貸し出しましょう。この部屋の相場は月3万円ですが、地元のよしみで割引して、月2万円でどうでしょうか」三人で私を騙そうとしている。タダで済ませようなんて、夢にも思わないことだ!義母はすぐに私が金に目がくらんでいるとわめき始めた。小林祐は小声でなだめながら義母を引き離した。小林祐が払おうと、ぶりっ子ちゃんが払おうと、とにかく私から一銭も巻き上げることはさせない。小林祐はどちらにも恨まれたくないようで、結局、彼自身が私に送金してきた。私はため息をして寝室に戻り、ドアを閉めた。小林祐が入ってこないことを確認してから、親友の速水ももに電話をかけた。「やっぱり義母があの女を連れてきたわ」「ふん、やっぱり全て雫の予想通りね」速水ももはひどく軽蔑した。「カメラはちゃんと設置したの?」「とっくに設置済みよ。小林
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