佐藤良太と別れてから、ずっと鬱な気分だった。その人を愛していたわけではなく、一緒にいるのがあまりにも楽しかったからだ。彼はまさに男の中の男で、その時の時間の長さも、体の逞しさも、出会った彼氏の中で一番良い人だった。初めて彼とデートした時、今までにない喜びを感じ、自分の体の秘密に驚いた。それは、私は生まれつきの〇ックス中毒患者だった。極上の体験を得られると、ますます〇ックスが好きになってしまう。ただ、良太のような最高の男に出会うまで、体が開発されていなかっただけだ。それから、欲望が止められなくなり、彼は一晩中私に貪られ、耐えられなくなって、最終的に私と別れることを選んだ。良太と別れてから、私も新しい彼氏を探してみたが、彼のように素晴らしい体験をもたらしてくれる人はいなかった。私がずっと落ち込んでいることに気遣ってくれて、親友の田中幸子は他の事で気分転換でもしようと提案してくれた。「私と一緒にサイクリングに行かない?運動で彼を忘れられるかもしれない」彼女はその言葉を言ったとき、目には不思議な光が輝いて、口元の笑みはとても怪しかった。しかし、その時の私には気づかなかった。ただ彼女が単純に、運動で失恋を乗り越えてほしいかもとばかり思っていた。このままではどうしようもないと思った私は、彼女の提案を受け入れ、早速勧められた地元のサイクリングチャットグループに参加した。グループのメンバーは少なく、10人くらいだった。ほとんどが男性で、私と幸子の2人だけが女の子だった。グループに参加すると、新人は写真を送れと騒いでいた。知らない人たちにプライバシーをさらすのがあんまり好きではないから、彼らの求めに答えるつもりはなかった。しかし、幸子は私に尋ねることもなく、そのまま私の写真をアップしてしまった。「親友の小林優奈だよ。きれいな子だよね?頭がすごく良くて、学校でも一番きれいな子だと評判されたんだよ!」「わー!すげぇ美人じゃん!はじめて見た!」「幸子さん、もっと早く親友を紹介してくれたらよかったのに。こんな素敵な人と知り合えたら、絶対彼女なんか作らなかったよ」「やっぱり幸子は素晴らしい人だ!親友がいれば、すぐ独身の俺たちに紹介してくれて……」さらに私宛に誘ってくれる人もいた。「美人さん、週末は空いてる?一緒
Last Updated : 2024-12-09 Read more